「Re Life リライフ」
2017年
【Netflix】
大学卒業後、就職したものの先輩女子社員(市川実日子)への苛めに耐えられず、わずか3か月で退社、その後はアルバイトで食いつないでいる27歳のニート、海崎新太(中川大志)の前に「リライフ研究所」所員を名乗る謎の男(千葉雄大)が現れます
男は海崎に薬で見た目だけ若返り1年間高校生活を送るという実験を持ち掛けます
半ば自暴自棄になっていた海崎は被験者になることを承諾
10歳下の女子高生・日代千鶴(平祐奈)との恋に頭を悩ませ青春を謳歌する1年限定の高校生活がスタートします
発想は面白いです
最後のミニ旅行は無駄に盛り込み過ぎな感ありですが
それ以外は良かったです
リライフ期間が終わり27歳に戻った海崎は、ニート時代とは打って変わり、会社員時代に先輩から言われた言葉“頑張ることを諦めない、今を大切に生きる”をモットーに夢の実現を目指します
ラストはおおよそ予想通り
「時をかける少女」と同じように胸キュンでした
森絵都さんの「カラフル」の映画化と思って観始めたら何か違う…最近こんな勘違いが多いです
でも、結果オーライ
勘違いがなければ観なかったであろう作品に出会えて良かったです
「いぬのえいが」
2004年
【BS TBS】
犬と人間の交流をテーマに7人の監督が競作した短編オムニバス映画
CMプランナーの山田(中村獅童)と彼が少年時代に可愛がっていた柴犬ポチが織りなす物語を軸に笑いあり涙ありの11本のエピソードをリレー形式で繋いでいきます
宮崎あおい、佐藤隆太、伊東美咲、乙葉、天海祐希らの豪華共演と、それに負けない50種90匹にもおよぶ犬たちが見せる演技に注目です
笑いと涙のバランスが微妙です
笑いでは佐藤隆太さんの犬の独白もの、涙では宮崎あおいさんの愛犬の死の話が印象に残りました
そして軸となる柴犬ポチの物語
ポチはまるで忠犬ハチ公でした
犬好きにはたまらない映画と思います
道で出会う散歩中のワンちゃんたちに「調子はどう?」なんて聞いてみたくなりました
「世界の中心で愛を叫ぶ」
2004年
【BSプレミアム】
原作 片山恭一
高校時代に死別した恋人との想い出を引きずる青年が過去を辿る旅を経て、やがて現在の恋人と共に生きていこうとする姿を描きます
ベタなラブストーリーは好きではありませんが、謎解きのようなところが先を期待させる作りで、先へ先へ引っ張られる感じまで最後まで鑑賞
高校時代の二人を演じた森山未來さんと長澤まさみさんが良かったです
現在の大沢たかをさんと森山未來さんの目が同じに見えてくるのが不思議でした
出演者の皆さんが本作公開から16年が経った現在でも第一線で活躍されているのが素晴らしいです
悪くはなかったですが、「あー、その映画観たよ、高校時代の二人が良かったよ」くらいの感想で終しまいかな
「野火」
2014年
【BSプレミアム】
原作 大岡昇平
第二次大戦末期のフィリピン、レイテ島を舞台に野戦病院を追い出されてあてもなくさまよう日本兵の姿を追います
まるでホラー映画を観ているようで87分が長く感じられ、とにかく戦争は嫌だ、駄目だと強く思いました
戦後、帰国した元兵士が食事の際に祈らずにおられない後ろ姿がまた苦しかったです
主人公の日本兵を演じたのは監督でもある塚本晋也さんです
下手なんです
けれど、下手な演技が本作のメッセージをより強く観る者に伝えているように思いました
「嘘を愛する女」
2018年
【日本映画専門チャンネル】
食品メーカーに勤める川原由香利(長澤まさみ)は研究医である小出桔平(高橋一生)と同棲5年目を迎え、公私ともに充実した日々を送っていました
ある日、由香利の母親も加えて予定していた会食に姿を見せず部屋にも戻らない桔平を待つ由香利の元に警察が訪ねてきます
桔平がくも膜下出血で意識を失っているところを発見され昏睡状態に陥っていると聞かされます
さらに、桔平の所持していた運転免許証や医師免許証は全て偽造されたもので、職業も名前も全て嘘だと判明します
ショックを受けた由香利は桔平の正体を突き止めるべく私立探偵の海原匠(吉田鋼太郎)と彼の助手キム(DAIGO)に調査を依頼します
仕事第一の由香利のキャラにイライラしながら観ました
海原は由香利に「よくもあの男はお前みたいな女と5年も暮らしていたな!」と罵倒するシーンに心の内で「そうそう」なんて^^
最後に桔平の身元が判った辺りで、物語を進めるうえで必要なキャラだったと判明しました
心から桔平を愛していたのは本当で、そこに救いがありました
長澤まさみさんや吉田鋼太郎さんの演技で進んだ物語
まぁ、全体にそこそこ頑張った作品でしょうか
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