「雨に叫べば」
2021年
【日本映画専門チャンネル】
男尊女卑やパワワラが当たり前だった1980年代の映撮影現場を舞台に、新人女性監督・花子(松本まりか)が理想の映画を撮影するために様々な困難にぶつかっていく姿を描きます
1988年、初監督作品に力の入る花子は意味不明の理由で撮影のテイクを重ね、ベテランスタッフのオジサマたち(菅原大吉、相島一之他)から苛めの洗礼を受けます
さらに、絡みのシーンをいやがるアイドル俳優(須賀健太)と落ち目のベテラン女優の間でもめ事が起こり、ようやく撮り終えたシーンが映画のレイティングにひっかかるなど様々なトラブルに見舞われ、プロデューサー(渋川清彦)から監督交代を告げられ窮地に追い込まれます
荷物を抱えスタジオから出ていく花子に声を掛けたのは照明係のよしえ(モトーラ世里奈)
その言葉に奮起した花子は現場に戻ります
花子やよしえの他にもメイク担当の女性など、多くの女性が男性からの罵詈雑言に耐えながら仕事を続けています
映画が好きだから、映画作りが好きだから、思いの入った映画を作りたいから
ビジネスとしてではなく映画を愛するが故、必死に現場に残る女性たち
序盤は花子が潰されてしまいそうで痛々しいのと、彼女と母親との関係に引きましたが40分過ぎ頃から俄然面白くなりました
いい映画を撮るのに男も女もない
監督の自覚を強くした花子の成長は小気味よかったし、ラストは微笑ましくて監督、脚本、スタッフ、キャスト、皆さんの映画愛を感じました
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます