ちくま文庫
2010年5月 第1刷発行
2013年4月 第2刷発行
202頁
議論で打ち負かされるのは本当に嫌なもの。
自らに非がないにもかかわらず、いつの間にか相手の術中に嵌って二者択一を迫られたり、説明責任を負わされたりして、ディレンマに陥って沈黙せざるを得なかった経験が誰にでもあるはず。
相手がしかけた罠を見破り撥ね返すにはどうすればよいのか。
社会人として、自分の身を守るために必要なテクニックを伝授する。
むやみやたらに議論を吹きかけてくるイヤなヤツ
職場にもいます
いつもどこにでもそういうヤツが身近にいました
何が面白くて周囲を不快な思いにさせるのか
自分が気持ちがいいからでしょうね
不快な思いをさせられるこちらは堪りませんよ
そういうヤツを論破しようという畏れ多い考えは持っていませんが―無理無理―
自分が我慢させられるだけでは不愉快なので、言葉の暴力に対処する方法でも見つかればという軽い気持ちで読んでみました
具体的に、ご自分の体験や古今東西の著名人の発言や著書などを例に挙げわかりやすく説明されています
身構えるほど難しい内容ではありません
論理的であることが必ずしも解決に結びつかないが、非論理的であれば必ず間違う―こういう微妙な問題に対峙できる思考力こそが、日常生活で最も必要とされる論理的思考力である
そういう点から考えてみるとまだ思考力も備わっていないような幼い子供にディベートなどをやらせるのはもってのほか
口先ばかりのトンデモなくイヤな人間が出来上がってしまう、とのこと
幼少期からの英語教育などもそうですが、個人のアイデンティティが固まる前にやたら目新しいものを押し付けるのは考え物ですよねぇ
議論術は本書を読んだだけで身につくものではありません
日々、観察と鍛練を繰り返し、最低でも相手の間違いを見抜く術を手に入れて
相手に滅多な事を言わせないよう思い知らせてやりたいものです
そこでニンマリする自分はイヤなヤツの仲間入り???
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