「天の茶助」
2015年
地上に生きる人間たちは天上の脚本家たちの書くシナリオ通りに生きる、という奇想天外な設定の物語
天上のお茶くみ係の茶助(松山ケンイチ)は自分の不用意な言葉が人間界で生きるユリ(大野いと)の人生のシナリオを書き換えてしまったことそ知り、彼女を助けるため人間界に降り沖縄に向かいます
上手く書けませんが、ハチャメチャながら1本芯が通っている映画と思いました
“諦めず祈り続ければ新しい人生が始まる、人生のシナリオは変えられる”
松山ケンイチだから最後まで観られたかな
ご当地ムービーの常で過剰なまでの地元紹介にはウンザリ
もう少しスッキリお願いしたいです
「山椒大夫」
1954年
原作・森鴎外
平安時代
上役の罪に連座され陸奥国から筑紫国へ左遷された父に会いに行く途中、越後国で人買いに騙され母と離れ離れになってしまう安寿と厨子王の苦難を描きます
小学生の頃絵本で読みましたが本作ほど残虐非道な内容ではなかったと思います
森鴎外の原作も読んでみましょう
母に田中絹代
安寿に香川京子
子ども時代の厨子王に津川雅彦
津川さんが子どもって、どんなにこの映画古いの?ですよね
香川京子さんの演技と、まるで絵画のような構図が素晴らしかったです
「近松物語」
1954年
原作・近松門左衛門
京烏丸四条の裕福な大経師以春(進藤英太郎)の若い妻・おさん(香川京子)と手代の茂兵衛(長谷川一男)の道ならぬ恋を描きます
進藤英太郎さんは「山椒大夫」では安寿と厨子王と奴隷としてこき使う苛烈な荘園領主・山椒太夫の役でした
憎まれ役ばかりで気の毒になってしまいます
本作も香川京子さんが素晴らしい
それと光と影をうまく使った映像美が素晴らしかったです
「あなたへ」
2012年
本作の脚本を元にした森沢明夫さんの小説は読みましたが、映画は高倉健さん、ビートたけしさんが苦手で観ていませんでした
主人公は、北陸にある刑務所の指導技官・倉島(高倉健)
亡くなった妻(田中裕子)の「故郷の海に散骨してほしい」と記された絵手紙に従い、キャンピングカーで妻の故郷・長崎に向かう途中で出会う人々や妻の故郷に暮らす人々との交流を描くロードムービーです
改めて
健さん、すごい役者さんだったのですね
何も言わずとも、立っているだけ、座っているだけで絵になります
佐藤浩市さん、草彅剛さん、余貴美子さんも素晴らしかったです
役者としてのビートたけしさんはやっぱり苦手…
「吾輩は猫である」
1975年
原作・夏目漱石
夏目家で飼われることになった一匹の猫の眼を通して中学教師(仲代達也)とその友人たち(伊丹十三、篠田三郎、岡本信人他)や家族(波野久里子)を描く喜劇
ほぼ原作に忠実でしょうか
猫の描き方が抜群に上手いです
今なら動物虐待と言われるシーンもありますが、当時はそんなもの
可愛い~、萌え~、ではないけれど猫の生態をよく理解したうえでの猫の“演技”
撮影は大変だったのかもしれませんね
夏目家の女中役が上原ゆかりさん
可愛らしいです
撮影当時20歳位?
子役時代の明治マーブルチョコレートのCMを思い出します♪
コメント、ありがとうございましたm(__)m
健さん、苦手でしたか?
僕は演技については決して上手いとは思いませんが、
骨太の哀愁を帯びた男を演じさせたら最高の役者だと思います。
こういう役者さんはもう出ないでしょうねぇ・・・。
ps:せっかくコメント頂いたのに、gooが不調で
飛ばしてしまいました・・・。すみませんm(__)m
健さんを観ていて、私もこんな俳優さんは他にはいないと思いました。やっと”男らしさ”が理解できるようになったのかしらん。
「単騎千里を走る」も観る予定です(*^^)v
こんな映画も観ていたんだと懐かしく思い出しました。
早くコロナ禍が収まって映画界に活気が戻ると良いですね。
健さんの映画は、自分のブログ検索してみましたら「あなたへ」「ホタル」「南極物語」しか出てこなかったです・・・💦
田中裕子は割と好きなのですよ。
健さんと同じような理由で吉永小百合さんも苦手で
す。
田中裕子さんはいい女優さんですよね!コメディもシリアスも何でもござれって感じ。彼女の存在感で作品が締まります。
ただこの方のTV出演「夢千代日記」以降、
苦手意識は少し減りました。
でも見た映画は「母と暮せば」くらいです。二宮君見たさに鑑賞したのですが。
むしろここ10年くらいの「私は大女優よ」が鼻につきます。
「母と暮らせば」私も二宮君で観ました。
吉永さんより黒木華さんが良い!と思いました。
ラストの昇天?って何?でした。
吉永さんはご自分が仕事を選ぶそうですね。美しいうちに引退なさってもいいのではないかしら?