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おうち映画(日本)を5本

2020年07月05日 | 映画(国内)
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」
2018年
【日本映画専門チャンネル】

筋ジストロフイーに罹りながらも自らの夢や欲に素直に生き、皆に愛され続けた実在の人物・鹿野靖明さんと、彼を支えながら共に生きたボランティアの人々や家族の姿を描きます

鹿野さん役が大泉洋さんとのことで期待して観ました
予想を上回る鹿野さんの強烈な個性、傍若無人ともいえそうな振る舞い、自由過ぎるキャラに仰天しました
それを顔しか動かせないという制約の中で見事に演じた大泉さんが素晴らしかったです

医大生の青年(三浦春馬)の進路に悩む姿や恋人(高畑充希)との恋模様も織り交ぜて重くなりがちな物語を明るく描いています
鹿野さんの母親役の綾戸千恵さんが静かな役でビックリでした
      



「若おかみは小学生!」
2018年
【Eテレ】

人気児童文学シリーズをアニメーション映画化
交通事故で両親を亡くした小学6年生のおっこ(小林星蘭)は祖母(一龍斎春水)が経営する旅館「春の屋」に引き取られます
旅館に古くから住み着いている幽霊のウリ坊(松田颯水)や、クラスメートでライバル旅館の跡取り娘・真月(水樹奈々)らと知り合ったおっこはひょんなことから春の屋の若女将修行を始めることになります
失敗の連続に落ち込む日々でしたが、不思議な仲間たちに支えられながら次々とやってくる個性的なお客様をもてなそうと奮闘するうちに少しずつ成長していくおっこでした

小学生は21時以降働いてはいけないはず、と無粋なことは脇に置いておいて
予備知識なし、期待なしで観ましたが結構面白かったです
元気に過ごすおっこの心の底にある喪失感が表に出るシーンに思わずウルウル
意地悪なお嬢様と思っていた真月が本物のビジネスガール(?)なのも良かったです
児童向けでも本物は万人の心に響くものです
これはお薦めです
      



「パンとバスと2度目のハツコイ」
2018年
【日本映画専門チャンネル】

こじらせ男女の新たな恋模様を描きます

大学で絵画を学びますが目の病気を患ったため芸術家への道を諦めパン屋で働くふみ(深川麻衣)はある日中学時代の初恋相手のたもつ(山下健二郎)と偶然再会します
以来、時々会うようになる2人でしたが
ふみは恋人との結婚に踏ん切りがつかず別れたばかり
たもつも離婚した元妻のことを今でも忘れられずにいました

ずっと同じ人を好きでいられる自信がないと独自の結婚観を持つふみですが相変わらず魅力的なたもつへの思いが少しずつ彼女の中で再燃していきます
「孤独とは?」「一人でいる時間」コインランドリーのシーンが印象的でした
哲学的な方向に進むのかと危惧しましたがそうでもなくモヤモヤしながらも切なくなる一風変わったラブストーリー
こんな作品、大好きです♪

最近お気に入りの伊藤沙莉さん
中学時代にふみに告白した経緯がありますが今は結婚して子供が一人
色々あるけれどごく当たり前の生活を送っている若い母親を上手く演じていたと思います

ラスト、夜明けの道を歩くふみとたもつ
彼らにどんな未来が待っているのでしょう
      



「沈没家族 劇場版」
2019年
【日本映画専門チャンネル】

1990年代半ばにシングルマザーの母親が始めた共同保育で幼少期を送った加納土監督が、自身の生まれ育った場所での生活を振り返るドキュメンタリー
保育人と呼ばれる人たちと暮らす家は「沈没家族」と名付けられます
母親が破天荒で面白い人です
私の印象では母親についていけず“捨てられた”形の父親
加納監督も大人になってようやく父親の苦しみが理解できるようになったようです

一般家庭とは大きく異なった家庭で育った監督が案外常識的な視線でインタビューを続けるのが意外でした
インタビューされる側の人たちも無茶な言動は無く、むしろ楽しそうな思い出話が次々と出てきます
血の繋がりで纏まった家族という形でなくても家族になれる、親はなくとも子は育つ、の典型?
それにしても“血縁上”の父親だけは気の毒だったかな…
      



「ゴンドラ」
1987年
【日本映画専門チャンネル】

当時20代の若者たちが中心になり独立プロで制作された作品

母親と高層マンションに暮らす11歳の少女かがり(上村佳子)
忙しい母親はほとんど家におらず飼っている文鳥だけが彼女の友達でした
偶然出会った青森から上京し高層ビルの窓清掃業に携わる青年(界健太)との交流を通して閉ざされたかがりの心が少しずつ溶けていく様子を青森・下北半島の美しい自然風景の映像で描き出します

突然、少女を連れて帰ってきた青年を温かく迎え入れる母親(佐々木すみ江)の存在が大きかったと思います
都会でゴンドラに乗って窓拭きをしながら海を重ねて見ていた青年
優しい母の暮らす故郷に戻りたかったのでしょう

上村佳子さん、下手です
どうしてこんな子を使ったのかと思っていましたが、無表情でぶっきらぼうだったかがりが年相応の可愛らしい笑顔を見せるようになっていくのに、前半はわざとそういう演技をさせていたのだと分かって納得でしたがやっぱり下手( ;∀;)
変に器用な子より良かったかもしれませんね
伊藤監督のお眼鏡にかなった子だったらしいです

美しい映像は良いのですが、夏の海辺でのロケはかなり暑くて大変だったろう、など余計な心配をしてしまいました

エンドロールに長谷川初範さんのお名前がありました
もしかしてかがりの学校の水泳の先生だった?
      




コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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イイネをありがとう (bamboo(しずく))
2020-07-05 15:24:43
こにさん、もしかすると大泉君のファン? 
というのは私がファンだからなの。
あの素っ頓狂な顔立ちとあけっぴろげなオーラがたまらないです。特に『駆込み女と駆出し男』での信次郎役を買っています。『こんな夜更けにバナナかよ』は原作を読み彼の生き方に深い感動を覚えました。DVDをレンタルしたんですが、忙しくて観れずに泣く泣く返しています。
「若おかみは小学生!」は新聞でタイトルを眺めるだけで(おかみシリーズが好きなのに)観ていなかった・・・。
>児童向けでも本物は万人の心に響く
me too! 紹介してもらいこれは是非観なくてはと思った次第です。
伊藤 沙莉さんも追いかけていきたい女優さんです。
以上乱筆乱文にてごめんなさい!
返信する
しずくさん (こに)
2020-07-06 07:56:46
山登りされるのですね。スゴイなぁ。
平地のウォーキングはしますが勾配があるとすぐヘタってしまう私です( ;∀;)

大泉さん、大好き(#^^#)
出演されていれば映画もドラマもまず観ます。
色んな顔を見せてくれる実力派ですね。
5年くらい前に売れる前の大泉さんの作品を観たのですが出演されていた同じく北海道出身の安田顕さんも好きになりました。

「若おかみ~」機会があったら是非鑑賞してみてくださいね。はじめのうちは児童向けと思ってボンヤリ観てましたが、おっこや真月を観ていて自分が恥ずかしく思えてきました。

伊藤紗莉さん、魅力的な声が好き♪
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