訳・冨原眞弓
講談社文庫
2011年9月 第1刷発行
2020年6月 第26刷発行
93頁
解説・冨原眞弓
ムーミン谷の魅力9 『小さなトロールと大きな洪水』始まりの予感
ムーミン全集【新版】
8月の終わりのある日
夕方に近い頃、ムーミントロールとそのママは大きな森の一番深いところにきていました
冬になる前に家を建てようとあたたかくて気持ちのいい場所を探しているのです
パパはどこにいるのでしょう?
実はパパはニョロニョロに騙されてどこかに行ってしまったのです
ムーミントロールとママはパパに再会できるのでしょうか、そして冬を過ごすためのあたたかい家を見つけることができるのでしょうか
トーベ・ヤンソンがはじめて書いたハッピーエンドの物語とのこと
『さあ、ムーミントロールの物語の始まりですよ』的なお話でワクワクします
書かれた順序としては最初のムーミン物語ですが、1945年に発行されたきり、そのまま絶版になっていて、改めて発行されたのが21年もあとの1991年になってからのこと故に広く世間に知られるようになったのはシリーズの最後になってしまったのだそうです
シリーズの最後に読んでも違和感のない作品と思いました
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