新潮文庫
2000年 6月 発行
2018年11月 31刷
解説・北上次郎
416頁
昨年、国分太一さん主演の映画を観て読みたいと思っていた原作
ようやく読めました
佐藤多佳子さん初読です
吉祥寺で祖母と暮らす二ツ目の噺家、今昔亭三つ葉
何となく頭打ち状態で口座に上がってもイマイチの日が続いています
そんな彼の元に集まった話し方指南を頼む物好きが4人
従兄弟で吃音に悩むイケメン青年、元々は舞台女優だった口下手な女性、元プロ野球選手で解説となると全く喋れなくなる男性、関西から引っ越してきてクラスで苛められているらしい小学生男子
世の中と折り合いがつけられず苦しんでいる彼らは、三つ葉の自宅に集まっても落語を覚えようともしないし、口喧嘩ばかり
三つ葉にも恋と仕事に悩みがあるので、なかなか上手い具合に進展しません
悩みながらも少しずつ前に進む5人
「自信を持つとは何か」
彼ら5人がどうやって自信を取り戻していくのか
結末で大団円を迎えるわけではないのですが、清々しい思いに満たされました
三つ葉の祖母がまた好い味を出しています^^
『しゃべれどもしゃべれども』は私の場合、本が先で映画は後。どっちも良かったですね。
ちなみに私、十川さんのファンです。うん、可愛い。
陸上のリレー競技を描いた『一瞬の風になれ』も面白いですよ。三部作ですが一気読みです。
20年ほど前に自分で決めたルールを守っていたら、あれもこれも読んでいない状態になっていました( ;∀;)
「一瞬の風になれ」購入リストにメモりました。
ありがとうございます<m(__)m>
このあたりは私も似たようなものかな。
後はミステリ、サスペンス、エッセイは手を出さない。
ですから宮部みゆきさんなど、良く見かけるけど未読やそれに近い作家さんは数知れず。
今、田口幹人さんの「もういちど、本屋へようこそ」を読み始めたところですが、このところ時流に乗って読む本を選んでいたのではないかetc、反省しきりです。