三毛にゃんこごくろうさん

日々のよしなしごとを・・・

なぜそこまで

2019年07月19日 17時00分00秒 | あれこれ
小林さんちのメイドラゴン」というアニメがありまして。


絵がアレだし、設定もアレなので、

アレな感じじゃないの?と思わずドン引きしたのですが、

これがまた、観ているうちに、じわじわ来た。


要するに、カラッと明るいドタバタコメディの「鶴の恩返し」なのですけど。



ドラゴンに居候される小林さんは、女子なのだけど、何しろオトコマエなのだ。

デスマーチも経験するバリバリのSE、鬱憤晴らすのは隣の席の男子社員との呑み会、

だけど、恋愛関係には発展しない。何しろ、オトコマエだから。


そして、この小林さんを慕って、異世界からどんどん異種なものがやって来る。

(見た目は小学生のカンナちゃんが超絶可愛い)



そんな異なものをあっさりと受け入れる小林さん、とことんオトコマエである。

あれこれ事件は起こるのだけど、じわじわと「家族」になっている小林さんと、トールと、カンナちゃんが、

観ていてなんとも可愛いらしくて、じんわりと感動してしまう。

何しろ、みんな清々しいほど、気持ちのよい人々だから。


で、時々、ドラゴンのトールは、自分と人間の溝のようなものにぼんやりと胸が痛くなるのだけど、

(格としては ドラゴン>人間なのだ)

あっちの世界に連れ戻そうとするものたちは口ぐちに「人間はたったの100年足らずで先に死んでしまうのに」と言う。



あー、これって、あれだよ、人間から見た「ペット」の儚さと同じなんだなぁ、と。

猫や犬は、人間よりうんと寿命が短くて、いつもいつも我々は彼らをあちらの世界に見送るだけで、

そんなの虚しいだけじゃないの。と、思う?

いや、そんなことない、とトールは言います。

人間と猫と犬、時々インコだとか、金魚とか。

みんな異種でそして、そこそこ上手くやっているのだよ。

ドラゴンと人間だって大丈夫。壮大なダイバーシティじゃねえの?






と、そんな事を書こうと思ってたのさ。ずっと。

そんなところに、今日(昨日)の事件です。

メイドラゴンは、そう、京都アニメーションの作品なのです。

2期の制作も決定しているのです。



仕事中、突然携帯に映った速報に、思わず声を上げそうになった。



京アニのアニメって、ホントにね、スゴイのよ。

女の子の髪の毛の揺れる感じとか、

海や川の光る水面とか、その作画は秀逸なのですよ。

すごい美しい作画を観る度に、「すげーよ京アニ!頑張ってるよ京アニ!頑張れ!でも万策尽きるなよ、京アニ!」

と、いつも思っていたのだよ。

それなのに。


どう考えても日本の宝なんだよ。

何を恨んでいるのか知らないけど、アニメーターさん達には何も否はないのだよ。

助かったけど、体に火傷を負った人も多いはずだよ、絵を描くのに大事な手を怪我した人もきっと居るよ。

なんてこった。

なんてことをしてくれたんだよ。

そんな、そこまでする怒りって一体なんなのさ・・・



ただただ、辛い。。。






コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする