戦時下では、軍から原子爆弾の開発を命ぜられ、
苦悩しながら苦労していた科学者たちもいたんだ。
太平洋戦争末期の、
京都帝国大学の物理学研究室を基にしたフィクションで、
私は科学者になれなかったが、一応は理系卒だから、
気持ち的には、わかる方だと思うので、
柳楽優弥演じる主役の若い科学者に共鳴する所が多かった。
柳楽さんは理系ではないが、
科学者の狂気がにじみ出ていて、さすが役者さんだ。
あと、母親役の田中裕子さん、すごく久し振りに見たが、
相変わらず上手い。
そして、春馬さん。
ネットでも話題になっているが、
自死の現実とあまりにシンクロした台詞やシーンの数々。
戦地から一時帰宅し、
「ただいま 戻ってまいりました」
と登場した。
その後、海岸で入水自殺を図り、
兄(柳楽さん)に連れ戻され、
「怖い…。怖いよ…。でも俺だけ死なんわけにはいかん…、
死なんわけにはいかん…」
と慟哭する。持ち直し、
「いっぱい未来の話をしよう」
と言いながらも、その後、再び戦地に赴いた。
母と兄への”最期の手紙”には
「再び帰らざる出撃命令が下りました。
今に及び、何も心残りはありません。
この手紙がつく頃、戦果を上げてみせます。
裕之(春馬さんの役)はお国のため、笑って死にます。
母上と兄上の幸福をお祈りします。
ありがとう。さよなら」
ありがとう。さよなら」
エンディングでは、
「三浦春馬さんは7月18日にお亡くなりになりました。
謹んで哀悼の意を表します」
と追悼テロップが流れた。
おいおいおい…😭
春馬さん、素のイケメンを感じさせない熱演だった。