武器製造は戦争の製造だ
世界最大規模の武器国際展示会(ユーロサトリ)が16日、パリ近郊の見本市会場で開幕しました。初参加の三菱重工業をはじめ日本企業13社が参加しました。安倍政権が3月に防衛装備移転三原則を閣議決定し、これまでの武器輸出原則禁止を撤廃したことを受けたものとみられます。
参加した日本企業は三菱重工のほか川崎重工業、日立製作所、東芝、富士通、NECなど。安倍政権は武器輸出を積極的に推進する姿勢を明確にしており、政府による出展の呼びかけに応えて参加した企業もあります。
「市民安全・緊急対応コーナー」の一角に設置された日本のブースでは、新型装甲車の模型や地雷探知機を展示。気象レーダー、無線機、超高感度監視カメラなど軍事転用も可能な多くの製品を紹介しています。
三菱重工の担当者は今回の出展について「日本の安全保障に資するため、世界の動きを把握することが主目的だ」と説明。期間中に「商談の予定はない」と話しました。
会場前では、反戦平和団体が「武器製造は戦争の製造だ」などと書かれた横断幕を掲げて抗議行動を繰り広げました。