パネリスト「歴史的だね」
「この番組で共産党の主張が通るなんて快挙ですね」。日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)が、27日放映された読売テレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」に出演し、提案した「消費税増税中止法案」が賛成多数で「可決」されました。パネリストの一人は「歴史的なこと」とコメントしました。
同番組は、野党各党の代表が安倍政権に対抗する「画期的な法案」を提案し、パネリストと野党各党の代表が「賛成」「反対」の態度を表明し、当委員会として「可決」「否決」を決めるというもの。
小池氏は、4月から8%に引き上げられた消費税を、安倍政権がさらに10%に引き上げようとしていることについて「消費税増税は許さない」という一点で、他の野党とも共同して「消費税増税中止法案」を国会で成立させたいと提案しました。このなかで、小池氏は、消費税増税は社会保障のためというごまかしを告発し、東日本大震災の復興増税で住民税や所得税の増税は続くのに、なぜ法人税だけ増税をやめ、しかも減税をたくらむのかと批判しました。
「財源はどうするのか」という質問に小池氏は、無駄をなくすとともに、増税するなら「アベノミクスでもうけた富裕層にこそ」とのべ、経済を成長させ税収を増やす点では、大企業の内部留保を活用した「賃上げと雇用の安定」が大切だと力説しました。
パネリストの間では賛否が分かれましたが、「(消費税を)10%にしないという法案なんですか。それなら賛成」と態度を変えるパネリストも。野党は全員が賛成し、賛成多数で「可決」となりました。