我が友、日本画家、岡田祺子さんの作品。50号。
岡田祺子さんは、新美術協会に属し、お若い頃から数十年の
キャリアを持つ日本画家だ。
過去には各種の受賞暦があり、既に、独立の実力を持ちながら、
今も、謙虚に描き続けておられる。
作品は花、静物など、多種に渡るが、特に舞妓の作品の数は多い。
舞妓の写生の為、京都に出かけるなどの努力家だ。
その上、彼女は描くだけではない。古今の画家や作品にも造詣が深い。
美術館のボランテイアをしながら、常に研鑚を積んでいる。
心は広くて温かい。先生はじめ、仲間の誰もが頼りにする人柄だ。
私は、心底、彼女を尊敬している。
暫く、会わずにいると、無性に会いたくなる人。
いつも、心の内を聞いてくれて、温かく包みこんでくれる人。
これまでの数多くの作品を個展という形で見たいものだと、
いつも願っている。
しかし、彼女はあくまでも謙虚に控えている。
この舞妓の帯の柄は、五重塔の水煙の模様を、彼女自身がデザイン化し、
帯の文様として再現したものだ。素晴らしい。
金箔をバックに、黒紋付の着物に水煙文様の帯という、格調高い舞妓の姿である。
感銘を受ける作品だ。