老後の日々

果物に野菜作り等、
今では趣味にして気間々にやっています。

大人が我慢

2008年01月10日 | Weblog

徳島県内の医療機関で、医師や看護士が患者から暴力を振るわれる被害が急増しているとの事。県医師会によると、今年四月から八月までの五ヶ月間に三十四件、昨年度一年間の三十九件に迫る勢いと言う。

ほしい薬がもらえず、立腹した男性が女性医師を殴って怪我をさせた。救急車で運ばれた患者が帰りのタクシー代を貸せと医師に恫喝した。

こうした患者はモンスターペィシェント呼ばれる。学校に理不屈な要求をするモンスターペアレントなどとともに、数年前から社会問題になって来た。

藤原美智著(暴走老人) 文芸春秋 でも、体調が良くならないと言って医師を刺したり、足蹴りにしたりする事例が紹介されている。

同所に登場する女医は、こう指摘する。「今病院に勤務することはもっとも危険な職業を選ぶことでもある」原因はモラルの低下ばかりでなく、病院が対応マニュアルで患者を「患者」様とよび、お客様扱いをするようになって力関係が崩れたことにもあるようだ。

「著者は言う」いま患者の、それも中年男性の暴力沙汰が増えていると言う事実は(待つこと)の耐性に欠ける大人の増加を意味しているのかもしれない。どうやら日本は、子供ばかりでなく大人にも「少しは我慢しなさい」と言わなければならない国になったのでしょうか。