このようなデーターがアメリカで発見されている。大学バーガイン教授の研究が明らかにした実験結果である。
彼は座らせた人間と立たせた人間の大脳反応を比較し、立たせた人間は血液の循環の関係で大悩反応が敏感になり、
座っている時に比べて、5~20%も決断時間が早くなることを見出した。つまり、立っている人間は血のめぐみが
良いと言うことである。従ってその場その場の判断が重要な作業に従事する人は、座っていてはいけない。
と言うことが言えるのである。例えばあなたが取引先から電話を受け、その場で即断しなければならない状況に置かれたとしょう。
しかも貴方は優柔不断な性格で、普通ならなかなか瞬間の判断が下せない人物としたら、そんな時、椅子から腰を浮かせ、
立ち上がってから判断を下すのが良い。なぜなら、立っている方が大悩反応はずーと敏感になるからだ。瞬間の判断が必要な
新聞記者、警察官など、良く腰を浮かし、机に身を乗り出すようにして電話を受けている。それなども、椅子に深く腰を掛けて
電話を受けるより、立ち上がっている状態の方が、ずっと早く判断下せるからなのだ。立ち上がってい人は、
俺はすぐに駆け出すことが出来るぞ。と言うことを、まさに身を以て示しているのである。勿論立っている人を見たまわりの
同僚達も、「○○は決断が早そうだ」と言う印象を持つであろうから、立つことは二重にリメットがあるといっもよいかもしれない。
考えてみれば、ブロ野球の監督も、ベンチでは試合中は立ったまま指導を取る人が多い。いつもならベンチに腰掛けているのに、
ピンチやチャンスの場面になると自然に立ち上がってしまう監督もいる。こうした現象も、おそらくは、試合いの流れの中で
重要な場面が来ると、素早い決断が迫られるために無意識のうちに立ち上がり、大脳の血の流れを良くしているのだろう。
じっとベンチに座ったまま指示を出そうとすれば、わずかに判断が遅れると言うこともある。疲れの見えたピッチャーを交代させる
タイミングがほんの一瞬遅れただけで、勝負に負ける事だってある。これは、大脳整理学的に見ても適切な行動していると言えると言う。
他にも効果がある。もし貴方が上司の立場にあり、部下からあっと驚くようなアイデアを得たいと願うならば、座ってばかりの会議よりも、
時には立って考えさせればよい。有能な上司なら、疲れるのを承知で、わざわざ「立ち飲み」の店に部下を連れ出して、
いろいろな話を聞き出すのも良い。アイデアに詰まったときには逆立ちをして考えてみたり、部屋中をうろうろと徘徊するという著名な
企業家は少なくない。つまり身体を動かすことで、頭の中におりのように沈んだかんがえをかき回し、表面に浮かばせるのである。
「自分にはオリジナリティがない」「アイデアが浮かばない」「優柔不断で判断が遅い」そんな悩みを持つ貴方は、もしかしたら
何時もじっと座って考えているのかも知れない。「立って考える」じつに簡単なことだが、
試してみる価値は十分過ぎるほど有るのではないだろうか?