東京にいた折、
とある孫子研究会に出席したことがあります。
好きなんですよ、孫子が(笑)
あ、人というより彼の理論がです。
本もいろいろ読みましたが、日本の孫子研究の第一人者、
あの「失敗の本質」の著者の杉之尾先生の講義でしたので、
そりゃ、行くしかないでしょう♪
ちなみに、こちらの先生、
元々、陸上自衛隊でいらしてて、一等陸佐で退官された方です。
先生からメールを頂いた時、初めて目にする文言に、戸惑いました。
曰く、
「先日は白眉の栄に沐し、ありがとうございます」
?????
私は、普通の人比べると、わりと色々知っている方ですが、
さすがにこれはぁ・・・・。
この言葉を初めて目にし、google先生にお尋ねしました。
「相手を敬って、お目にかかれてうれしいです」という意味らしいです。
さすがだなぁと思いました。
余談ですが、
私が知っている、自衛官の方のメールや手紙は、
とても丁寧で品があり、
いわゆるビジネスメールの丁寧さとはちょっと違うものを感じます。
閑話休題。
さて、肝心の講義ですが、
さすがに、わかりやすかったです!
今まで読んだどの本よりも、よく分かりました
ありがちですが、
クラウゼヴィッツ(旧ドイツの有名な参謀。よく孫子と比較されます)の戦争論との対比とかもあり、
めっちゃ楽しかったです♪
や~っぱ、クラウゼヴィッツはなんというか、ザ・西洋人って感じがするなぁ。
好きじゃないです(笑)
この時のテーマは、
費留。
とっても珍しい言葉らしく、
この孫子でしか出てこない言葉のようですね。
意味は、簡単に言うと、
「骨折り損のくたびれもうけ」と言うヤツです
ビジネス風に言うと、
孫子は、費用時間両面においてコストがかかって、
利益がない、無駄なことはことはするな!
と、しごくまっとうな事を言っているわけです。
そして、プロジェクト(戦争)をやり始めた以上は、
絶対結果をだせ(戦って勝ち攻め取れ)と言っているのです。
こういう話があるから、孫子は兵法書としてだけでなく、
昨今、ビジネス書としても読み継がれているのでしょうね。
彼は一貫して「不戦屈敵」― 戦わずして勝つ、をBESTとしています。
つまり、
国家が疲弊する戦争はしないに越した事はない、と言っているのですね。
戦争をしないで、敵を屈服させるのが最上の策だという事です。
まぁ、言ってしまえば、戦争ってものすごく不経済ですからね…。
消耗一方ですからね。
これをビジネスにおきかえますと、
無駄に高い広告費ばっかりかけて、
ちっとも売れないような仕掛けはするな、ってな感じでしょうか。
孫子は「利」に徹底していて、
「武力行使三要件」として
「利に非ざれば動かず 得るに非ざれば用いず 危うきに非ざれば戦わず」
と明言しています。
…ここでふと思った。
これ、恋愛でも当てはまるんじゃないかと…
(これまで、どんな話でもビジネスに着地していたのに、
孫子で始めて恋愛ネタに!!(笑)おかしい…(--;)そして画像はマイブルーベリーナイツ♪)
え~、つまりですね、
これをひと言で言うと、
「勝ち目のない戦いはするな!」ということですね(笑)
戦争でも、ビジネスでも、恋愛でも、
勝ち目のない戦いを挑んでしまうと、
消耗するだけで得るものは何もない。
痛手を被るだけです。
いわゆる消耗戦というヤツですね。
まぁ、ただ、この3つの中でビジネスと恋愛は、1つの経験として、
人生で1回くらいは、消耗戦を体験してみてもいいのではないかとも思いますが(笑)
ですが、この中でも恋愛は、
気づかないまま消耗戦に突入してしまうケースが多いといえましょう。
つまり、
どちらかが一方的に誰かを好きになって、
相手は一切その人に気がないとしましょう。
その時に、人は二者択一を迫られます。
「あきらめるか、あきらめないか」
このどちらかです。
こんな時、孫子が進めるのは撤退(笑)
勝ち目のない戦いを強いても、心身の消耗は激しいばかりで、
得るものは何もない時間の無駄ですよ、
というわけです。
この時、あきらめない、を選択するとどうなるかといいますと、
相手にとって見ればストーカーと大差ないので、
鬱陶しいだけ。
どうかしたら、相手の事を破壊しかねないので、やめましょうね。
自分が相手を好き、というのは結局は身勝手でしかないのですよ。
その時、相手の幸せというものを考えているのでしょうか?
徹底して相手の幸せ、という事をベースにして考える事ができないなら、
追っかけるべきではない。
そもそも、自分が追っかけなければならない時点で、
勝敗は決しているのだということに気づきましょう。
特に女性は要注意(笑)
ストーカーというのは、※ハープーンミサイルみたいなもので
(※どこまでも目標物を追いかけていく一発5,000万円のミサイル)
(こんなミサイルです)
追っかけまわすのはいいけど、最終的には相手を破壊するわけだから…ねぇ…。
あ、もちろん同時に自分も壊れてるわけだけど。
でも、こういう恋愛をする人多いよね、昨今。
さぁ、ここで振り返ってみよう!!
自分の仕事や恋愛の傾向は
費留が多くないですか?
これ、
局地的な戦術的勝利を積み重ねていれば、そのうち戦略的勝利に到達する、
と勘違いしてると、陥りやすいです。
恐ろしい・・・絶対、無理なのに。
どういう事かというと、
恋愛で言えば、出会いを求めて合コンや婚活パーティにひたすらでまくる。
自分磨きと称して、様々なお稽古ごとに手を出す。
仕事で言うと、見込み作りと称して、交流会にひたすらでまくる。
とにかくのべつまくなし人と会いまくる。
特に営業なんかやっていると、
そうなりやすいです。
個々の戦術レベルでの勝利 - 例えば、クロージングと置き換えます。
それだけにフォーカスすると、
ちまちました、各個撃破的な手法に偏ってしまいがちで、
時間も費用もかかります。
ましてや逃げられる事もあります。
恋愛の場合、
「結婚」とか「彼氏・彼女が欲しい」という戦術的勝利にだけ眼を奪われていると、
幸せな人生という戦略的勝利を収めるのは難しいでしょうね。
あ、ちなみに私は、戦略的思考も戦術的思考もないまま、結婚して失敗した人間です(笑)
よく言われることですが、
自分の人生にとって、何が大事で何が幸せかをきちんと考えることです。
結婚しないと寂しいとか不幸というのは、
所詮、他人が作り出した価値観です。
結婚はした方がいいとは思いますが、
結婚したい人は、その目的は明確にしましょうね。
「さみしいから」とか「親がうるさいから」とかは目的になりません。
自分の人生にパートナーが必要だと思うなら、
なぜ必要なのか?
自分はどんな人生を歩みたいと思っていて、
だからどんなパートナーと人生を歩みたいのか。
相手は、あなたの人生をヘルプするために存在するではなく、
あなたが、相手の人生をヘルプするためにいるのです。
そう考えると、
どんな人結婚したいか、ではなく、
自分が支えたいのはどんな人か?となると思います。
そんな観点でいれば、きっとステキなパートナーと巡り会うことができるのではないかと思います。
自分を幸せにしてくれてる人、ではなく、
自分が幸せにしてあげたい人を探しましょうね♪
相手にとっての、最大の幸せは何か、を考えることができたら、
仕事であれ恋愛であれ結婚であれ…場合によっては戦争でさえも、
最大の戦果を挙げることができるように思います。
それが、孫子のいう「戦わずして勝つ」という事なのでしょうね。
この3つの中で、何が勝ちかが、一番あいまいになるのもまた、恋愛です。
執着が生まれやすいのも恋愛です。
一番自分の心の中に巣食う魔が力を発揮して、
理性的な自分を押さえ込んでしまうのも、また恋愛。
だから、引き際を見極めるのも難しい。
結局は、どれだけ自分の理性を保っていられるか、なので、
攻略すべき敵とは相手のことなどではなく、
全ては自分の弱さとの戦いになるということですね。
(恋愛テーマなのに、なんつー硬い話だ(笑)
…これ読んでピンとくる人ってどれだけいるんだろうか…)
とある孫子研究会に出席したことがあります。
好きなんですよ、孫子が(笑)
あ、人というより彼の理論がです。
本もいろいろ読みましたが、日本の孫子研究の第一人者、
あの「失敗の本質」の著者の杉之尾先生の講義でしたので、
そりゃ、行くしかないでしょう♪
ちなみに、こちらの先生、
元々、陸上自衛隊でいらしてて、一等陸佐で退官された方です。
先生からメールを頂いた時、初めて目にする文言に、戸惑いました。
曰く、
「先日は白眉の栄に沐し、ありがとうございます」
?????
私は、普通の人比べると、わりと色々知っている方ですが、
さすがにこれはぁ・・・・。
この言葉を初めて目にし、google先生にお尋ねしました。
「相手を敬って、お目にかかれてうれしいです」という意味らしいです。
さすがだなぁと思いました。
余談ですが、
私が知っている、自衛官の方のメールや手紙は、
とても丁寧で品があり、
いわゆるビジネスメールの丁寧さとはちょっと違うものを感じます。
閑話休題。
さて、肝心の講義ですが、
さすがに、わかりやすかったです!
今まで読んだどの本よりも、よく分かりました
ありがちですが、
クラウゼヴィッツ(旧ドイツの有名な参謀。よく孫子と比較されます)の戦争論との対比とかもあり、
めっちゃ楽しかったです♪
や~っぱ、クラウゼヴィッツはなんというか、ザ・西洋人って感じがするなぁ。
好きじゃないです(笑)
この時のテーマは、
費留。
とっても珍しい言葉らしく、
この孫子でしか出てこない言葉のようですね。
意味は、簡単に言うと、
「骨折り損のくたびれもうけ」と言うヤツです
ビジネス風に言うと、
孫子は、費用時間両面においてコストがかかって、
利益がない、無駄なことはことはするな!
と、しごくまっとうな事を言っているわけです。
そして、プロジェクト(戦争)をやり始めた以上は、
絶対結果をだせ(戦って勝ち攻め取れ)と言っているのです。
こういう話があるから、孫子は兵法書としてだけでなく、
昨今、ビジネス書としても読み継がれているのでしょうね。
彼は一貫して「不戦屈敵」― 戦わずして勝つ、をBESTとしています。
つまり、
国家が疲弊する戦争はしないに越した事はない、と言っているのですね。
戦争をしないで、敵を屈服させるのが最上の策だという事です。
まぁ、言ってしまえば、戦争ってものすごく不経済ですからね…。
消耗一方ですからね。
これをビジネスにおきかえますと、
無駄に高い広告費ばっかりかけて、
ちっとも売れないような仕掛けはするな、ってな感じでしょうか。
孫子は「利」に徹底していて、
「武力行使三要件」として
「利に非ざれば動かず 得るに非ざれば用いず 危うきに非ざれば戦わず」
と明言しています。
…ここでふと思った。
これ、恋愛でも当てはまるんじゃないかと…
(これまで、どんな話でもビジネスに着地していたのに、
孫子で始めて恋愛ネタに!!(笑)おかしい…(--;)そして画像はマイブルーベリーナイツ♪)
え~、つまりですね、
これをひと言で言うと、
「勝ち目のない戦いはするな!」ということですね(笑)
戦争でも、ビジネスでも、恋愛でも、
勝ち目のない戦いを挑んでしまうと、
消耗するだけで得るものは何もない。
痛手を被るだけです。
いわゆる消耗戦というヤツですね。
まぁ、ただ、この3つの中でビジネスと恋愛は、1つの経験として、
人生で1回くらいは、消耗戦を体験してみてもいいのではないかとも思いますが(笑)
ですが、この中でも恋愛は、
気づかないまま消耗戦に突入してしまうケースが多いといえましょう。
つまり、
どちらかが一方的に誰かを好きになって、
相手は一切その人に気がないとしましょう。
その時に、人は二者択一を迫られます。
「あきらめるか、あきらめないか」
このどちらかです。
こんな時、孫子が進めるのは撤退(笑)
勝ち目のない戦いを強いても、心身の消耗は激しいばかりで、
得るものは何もない時間の無駄ですよ、
というわけです。
この時、あきらめない、を選択するとどうなるかといいますと、
相手にとって見ればストーカーと大差ないので、
鬱陶しいだけ。
どうかしたら、相手の事を破壊しかねないので、やめましょうね。
自分が相手を好き、というのは結局は身勝手でしかないのですよ。
その時、相手の幸せというものを考えているのでしょうか?
徹底して相手の幸せ、という事をベースにして考える事ができないなら、
追っかけるべきではない。
そもそも、自分が追っかけなければならない時点で、
勝敗は決しているのだということに気づきましょう。
特に女性は要注意(笑)
ストーカーというのは、※ハープーンミサイルみたいなもので
(※どこまでも目標物を追いかけていく一発5,000万円のミサイル)
(こんなミサイルです)
追っかけまわすのはいいけど、最終的には相手を破壊するわけだから…ねぇ…。
あ、もちろん同時に自分も壊れてるわけだけど。
でも、こういう恋愛をする人多いよね、昨今。
さぁ、ここで振り返ってみよう!!
自分の仕事や恋愛の傾向は
費留が多くないですか?
これ、
局地的な戦術的勝利を積み重ねていれば、そのうち戦略的勝利に到達する、
と勘違いしてると、陥りやすいです。
恐ろしい・・・絶対、無理なのに。
どういう事かというと、
恋愛で言えば、出会いを求めて合コンや婚活パーティにひたすらでまくる。
自分磨きと称して、様々なお稽古ごとに手を出す。
仕事で言うと、見込み作りと称して、交流会にひたすらでまくる。
とにかくのべつまくなし人と会いまくる。
特に営業なんかやっていると、
そうなりやすいです。
個々の戦術レベルでの勝利 - 例えば、クロージングと置き換えます。
それだけにフォーカスすると、
ちまちました、各個撃破的な手法に偏ってしまいがちで、
時間も費用もかかります。
ましてや逃げられる事もあります。
恋愛の場合、
「結婚」とか「彼氏・彼女が欲しい」という戦術的勝利にだけ眼を奪われていると、
幸せな人生という戦略的勝利を収めるのは難しいでしょうね。
あ、ちなみに私は、戦略的思考も戦術的思考もないまま、結婚して失敗した人間です(笑)
よく言われることですが、
自分の人生にとって、何が大事で何が幸せかをきちんと考えることです。
結婚しないと寂しいとか不幸というのは、
所詮、他人が作り出した価値観です。
結婚はした方がいいとは思いますが、
結婚したい人は、その目的は明確にしましょうね。
「さみしいから」とか「親がうるさいから」とかは目的になりません。
自分の人生にパートナーが必要だと思うなら、
なぜ必要なのか?
自分はどんな人生を歩みたいと思っていて、
だからどんなパートナーと人生を歩みたいのか。
相手は、あなたの人生をヘルプするために存在するではなく、
あなたが、相手の人生をヘルプするためにいるのです。
そう考えると、
どんな人結婚したいか、ではなく、
自分が支えたいのはどんな人か?となると思います。
そんな観点でいれば、きっとステキなパートナーと巡り会うことができるのではないかと思います。
自分を幸せにしてくれてる人、ではなく、
自分が幸せにしてあげたい人を探しましょうね♪
相手にとっての、最大の幸せは何か、を考えることができたら、
仕事であれ恋愛であれ結婚であれ…場合によっては戦争でさえも、
最大の戦果を挙げることができるように思います。
それが、孫子のいう「戦わずして勝つ」という事なのでしょうね。
この3つの中で、何が勝ちかが、一番あいまいになるのもまた、恋愛です。
執着が生まれやすいのも恋愛です。
一番自分の心の中に巣食う魔が力を発揮して、
理性的な自分を押さえ込んでしまうのも、また恋愛。
だから、引き際を見極めるのも難しい。
結局は、どれだけ自分の理性を保っていられるか、なので、
攻略すべき敵とは相手のことなどではなく、
全ては自分の弱さとの戦いになるということですね。
(恋愛テーマなのに、なんつー硬い話だ(笑)
…これ読んでピンとくる人ってどれだけいるんだろうか…)