〈第三項〉論で読む近代小説  ◆田中実の文学講座◆

近代小説の読みに革命を起こす〈第三項〉論とは?
あなたの世界像が壊れます!

六日の講座のこと

2021-03-04 14:38:31 | 日記
六日、土曜日二週間遅れの講座を行います。予定日の直前、義母が亡くなり、
予定を変更せざるを得ませんでした。
お許しください。

三月一日まで、都留文科大学の学部と大学院の紀要雑誌に投稿した二つの論文の
校正に追われていました。
それによって、ほとんど、私自身の内面が瓦解・倒壊をしていたことを感じています。

こんどの土曜日は、前回見たことを振り返り、
村上春樹の『猫を棄てる』に対しては鴻巣友希子さん、
マイケル・エメリックさん、それに佐藤優さんのお書きになったものを紹介・検討し、
私見を述べたいと思っています。
私見では、それはそのまま、『一人称単数』の短編小説の趣旨に通底していると考えています。
そこには、村上春樹の捉えた世界観認識が読み手の我々に思いがけない姿として現れてきます。
しかも、それはいみじくも、あまんきみこが自身の「遺書」と呼ぶ最新童話
『あるひあるとき』のテーマと根底で通底しているようにも思いました。