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Tシャツとサンダルの候

山道はアジサイブルー 2019


去年のこの時期に、登山道を彩る山アジサイを楽しもうと、鷹取山に登っている。

ところがその日は、大事な用件があって、呑気に山登りなどしている場合じゃなかったのだ。

その事を山頂近くで思い出した私。

3m程飛び上がり、「ドヒャー!!」と叫ぶ羽目に。

その後は、猛スピードで駆け下り、紫陽花など楽しむ余裕など全然なかった。

山道はアジサイブルー

なので、今年こそなのだ。

さあ、登ろう。

登りは《遊歩道コース》をとった。

紫陽花が登山道を埋め尽くす様に咲いているのは、もう一つのコース《えぐ水コース》なのだが、

敢えて、楽しみは、後に取って置く。

立派な実の野イチゴ。

 

「美味しかよ。オッチャンも食べんね。」(家内)

「要らん。どこかのオッサンが、そこで立小便しとるかもしれんとぞ。誰が食うか。」(私)

ドクダミ

 

山椒の実

 

掲示板広場まできた。

これを読むのも、この山の楽しみの一つである。 

何々、、、

『今年90回目 MK』

何処の誰だか知らないMKさん。相変わらず元気だねえ。

どの書き込みも、山登りの記念にと一筆記している中、一つだけ・・・

 

『仕事ください 62才 失業中』ですと。

携帯番号まで書いてるよ。

こんな山奥で就職活動などしてもねえ。

その目論見は、絶望的に効果がないと、強く言っておく。

サンヨウアオイ

家内が寒葵フリークである事は、このブログで何度も書いている。 

「ワヒョー、花が咲いている。ワーイ!」

 

こんな地味な花の何処が良いのか、全く理解できぬ。

しかも花のくせに、土の中に潜っているのだ。

地味にも程があるというものだ。 

こちらは別種の寒葵。

 

これにも同じように花が。

 

「ワーイ、ワーイ。」

 

寒葵を見つけるたびに立ち止まり、根元の土を払いのけ、花を確認するヤツ。

 

ウヌー。

中々、前に進めんぞ。

こんな筈じゃなかったんだが。

ヤマツツジ



ミズタビラコ 

おっと、ポツポツと雨が降り出した。

とっとと行くぞ。

ウツボグサ

 

鷹取山頂上到着。

山頂は、雨自体は大したことはないが、何しろ風が強い。

 

さ、寒い。

 

慌ててザックから、長袖を引っ張り出して着込んだ。  

更にこんな時に限って、ポットに入れてきたのはアイスコーヒーだ。 

 

やれやれ。

これ以上凍えてどうする。

 

小雨は降るし、風は強いし、山頂はさっさと切り上げようぜ。

それでは、今回の主たる目的、紫陽花ロードを下ろう。

えぐ水コース分岐を過ぎると直ぐに、 

山アジサイの森が、私らを包み込む。 

  

 

山アジサイはこのブルーのみ。

だが、このシンプルさが、実に山の深い緑に似合っている。 

 

 

紫陽花には雨が良く似合う。

いつもなら嘆息したくなるようなポツポツ降る雨も、こんな風景の中では歓迎したくなるから不思議だ。 

この一株だけが、何故か薄紫色をしていた。

 

 

 

去年に比べ、紫陽花の開花は遅いようだ。

見頃は1週間先ぐらいかな。

それでも、十分に紫陽花ロードを楽しむ事が出来た。

鷹取山は今がお勧めである。
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