1週間ほど前、
走っている最中に、ランニングシューズの踵が、直径5cmほどの大きさでえぐれてしまった。
それも左右同時にである。
品質の均等性、ここに極まれりである。
しげしげと靴底を眺め、寧ろ、感心してしまった。
新しいシューズを買い求めに行った。
「あー、ちょっと。ランニングシューズを買いたいんやけど。」
「有難うございます。サイズはおいくつで?」
「実は、外反母趾とか 扁平足 とか、色々とあってね。よく分からんのよ。」
「そ、そうですか。大丈夫です。測ってみましょうか。」
「これです。ご自分の足って測った事あります?」
「いや、ないね。噂には聞いていたけど、測るのは初めてやね。」
ドキドキ
扁平足って事がバレませんように。
少し間を置いて、
「あ、出ましたね。あらまあ、左右が1cm違いますよ。」
「へー、知らんかった。普通こんなもん?」
「1cmも違うのは珍しかですねえ。あんまり見たことないかも。」
「そ、そうなの。」
それにしてもである。
右下の【土踏まずのタイプ】と出てるのを見てほしい。
《くぼんでる》って、あーた。
私の足が極端な扁平足なのは、整形外科の折り紙付きである。
なのにこの機械、全然気づいてないじゃん。
計測器の信頼性に、若干の疑問符も....
「え、何ですって?」
「あ、いや。何でもない。これって、どっちに合わせたらいいんだろうね。」
「それは・・・、大きい方に合わせるしか。」
「なるほど。で、お勧めとかある?」
「これなんかどうです?厚底だけど、軽くてお勧めですよ。」
いずれにせよ、
自分の足がいかにややこしいか、改めて確認した日であった。