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Tシャツとサンダルの候

ミヤマキリシマ咲く万年山を行く



玖珠町と言う、比較的久留米から近い場所にありながら、まだ万年山には登った事が無い。

耶馬日田英彦山国定公園に含まれる標高1140mの山である。 

因みに、万年山と書いて『はねやま』と読む。

ミヤマキリシマが良いらしい。


牧場入り口が駐車場となっている。

暫くは、牧場の中を歩くようだ。


「私、高2の時に、万年山に登った事があるー。」(家内)

「前からそう言ってたな。どんな山じゃったか?」(私)

「全然、覚えてなーい。」


聞いた私がアホだった。





牧草地を渡る風が心地よい。




とは言え、午前中から強烈な日差しである。

暑くなりそうだ。








万年山が全貌を表す。

2段のメサ(卓状台地)で構成されていて、日本地質100選にも選ばれているとの事。

何が何やらサッパリ分らぬが、存外に珍しい山であるらしい。



ミヤマキリシマ群生地。

フェンスで保護されている。

中に入ってみた。



残念ながら、見頃は少し過ぎてしまったようだ。




由布岳をバックに。




こちらのバックは九重連山。



上空を鳶が舞う。

何を狙っているのだろうか。


牧場を抜けると、トイレや炊事場がある区画に出る。

そこを過ぎると分岐があり、私たちは左に折れて、万年山頂上を目指す。


石段をえっちらおっちら登ると、やがて台上に出る。



頂上到着。




ミヤマキリシマの花咲くベンチ。

何とも贅沢な飾りがついたベンチに座り、しばし休憩である。


「あ、これって・・・」(家内)



バッタの抜け殻?

3㎝にも満たない大きさである。




家内は、休憩が終わった後も、山頂の様子を訝し気に眺めては、さかんに首をひねっている。


「・・・・??」


この件に関しては、後で触れる。


山頂からは、万年山の卓上台地を歩く。

アプリによると、一番端っこは展望所になっている様だ。


笹に覆われた尾根に、所々顔を出すミヤマキリシマ。










所々樹林帯となっていて、強烈な日差しで火照った体を、スッと冷やしてくれる。




キアゲハ?



ドウダンツツジ



どんなせめぎあいが、この山で行われて来たのだろう。

ある地点からは、ミヤマキリシマだけだった植生が、徐々にヤマツツジへと変わっていく。


オナガアゲハが盛んに、ヤマツツジの蜜を吸っている。






バイカイカリソウ



折り返し地点の展望所到着。

別の周回路を行く手もあるが、盛りを過ぎているとは言え、今日はミヤマキリシマを楽しみたい。

ピストンで折り返し、再びミヤマキリシマを楽しみながら戻る事にした。



万年山頂上を過ぎ、トイレや炊事場のある区画まで降りてきた。

いい時間だ。

ここで昼食にしよう。


熱々のうちに食べてね💛 by 山下 美月


うん、オジサンもそうしようと思ってたんだ。

じゃあ、頂くよ。



ハフハフハフ



「うんめえ。山で食べると、何でこんなに美味しかっちゃろな。」

「あ、うん。     ここ・・・違う。



家内のポツリと吐き捨てた言葉を、私は聞き逃しはしなかった。


「てめえ・・・」


ヤツが山頂で首をひねっていた訳が、今ここで明らかになる。

この顛末については、長くなるのでここでは省く。

いずれ気が向いたら書く……

かもしれない。




初めての万年山登山。

ミヤマキリシマに関しては、やや残念な結果になったが、稜線歩きは存分に楽しめた。





待ってろよ、ミヤマキリシマ。

あの山この山。

次は、あの山だ。


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