大学の授業にかかわる話題

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16日(木)2・3の授業

2013年05月16日 16時44分47秒 | SIUの授業
本日の「比較オフィス論」は、
時事問題でマクロ経済政策について講義しました。
いわゆる「アベノミックス」というヤツです。
新聞の経済記事をみると、盛んに出てくる言葉かと思います。
経済に疎(うと)い人文学部の学生も
スポーツをやって経済問題に関心のない学生も
興味をもってもらいたく、
授業で取り上げました。
4月30日(火)の日経13面の記事から紹介しました。

「アベノミックス」の経済対策は、3本の矢が折れずに、
うまく的に当たるかが鍵です。
この「3本の矢」について解説しました。
「3本の矢」は、以下のとおりです。

これら矢には、必ずその頭に形容詞が着きますが、
授業内でこれらの形容詞を書いてもらいました。
当然、知らないことが前提です。
何か書いて欲しかったのですが。
書いてくれた例を紹介します。

①(積極的な)金融緩和、(円滑な)財政出動、(大胆な)成長戦略
②(次元の違う)金融緩和、(機動的な)財政出動、(イノベーションを創り出す)成長戦略
③(積極的な)金融緩和、(実践的)財政出動、(画期的)成長戦略
などの記載がありました。

つぎの回答は、ちょっとブラック的ですが気に入りました。
(ループ的な)金融緩和、(首吊り的な)財政出動、(伸びないような)成長戦略

いちおうの正解を書いていたいた者がいましたが、
おそらく、スマホで調べたのでしょう。
ひとりが調べ、それが周辺に蔓延して書いてくれたのでしょう。
知っていたのであれば、たいしたものです。

調べたのであれば試験の時は絶対に、
そのようなことは、やらないように。
カンニングです。

残りの時間は、同記事にもありましたが、
高額品の売れ行きが順調で、百貨店の売り上げが、
全同月比で伸びていることを紹介した記事を取り上げ、
景気回復を実感してもらいました。
記事は、4月19日(金)付、日経9面より
「百貨店売上高 7年ぶり3ヵ月連続増」という記事です。

2講目は、16名、
3講目は、42名の出席でした。
あわせて、以下のブログもみてください。
http://blog.goo.ne.jp/mirukikukaku/e/0e145e6f6f94c0cc8290a38a0cdf45c9

円安-仕入れ値上がって特売もできない

2013年05月16日 00時45分01秒 | 学習支援・研究
「仕入れ値上がって特売もできないし…」
円安で悲喜こもごも

産経新聞
5月10日(金)12時24分配信

円安の影響で値上がりも懸念される輸入果物=
10日午前、大阪市内の百貨店
(写真:産経新聞)

輸入企業は危機感、輸出中小企業は歓迎の声

約4年1カ月ぶりに100円台となった円相場。
このところの円安傾向に、
海外に製品を輸出する中小企業などでは期待が高まる一方、
輸入価格の上昇を受け、
すでに値上げが始まっている商品もあるなか、
関係者たちは何とか値上げを避けようと対応に苦慮している。

じわりと価格が上昇してきたのが輸入果物。
大阪中央卸売市場の卸売業者「大阪中央青果」
(大阪市福島区)の担当者は
「(円安は)仕入れ値が高くなって特売もできないし、消費者離れが進む」
と危機感を募らせる。

同社によると、
輸入レモンやオレンジなどの卸売価格は、
円安の加速で1~2割上昇。
特にフィリピン産バナナは昨年の台風による不作も重なり、
例年の3割以上も割高になっている。

“激安”を売りにした価格展開で知られるスーパー玉出(大阪市西成区)の担当者も
「円安はすべての商品の値段にはね返る。
今後は値上げを検討せざるを得ない」と厳しい口調だ。

生鮮食品は市場の変動に合わせ価格を見直し、
大部分を輸入品に頼る加工品は現在の在庫が切れる
6月以降の値上げの可能性も。
担当者は、
「肉や野菜など毎日食べるものの値段は企業努力で抑え、
調味料などの価格を見直してバランスをとりたい」と話していた。

一方、大阪・キタの各百貨店は円安について
「すぐに影響はない」と静観の構えだ。
阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)の担当者は
「過去に円高が進んだときも、値段にそう影響はなかった。
店頭の販売価格はインポーター(輸入元)が
外国から仕入れる値段による。
すぐに影響しないのでは」と話していた。

ただ、食品売り場が集まる「デパ地下」からは
「今後は、値段が上がる可能性もある」と不安の声も。
阪急百貨店梅田本店地下のワイン売り場の担当者は
「円安が進めば、千円のワインが1,200円になることもあるかもしれない」と話していた。

円安は、海外旅行者数が回復し始めている旅行業界にとっても悩ましい傾向だ。
JTBによると、
今は10月以降の商品価格を決める時期。
特に今年8月の海外へのパッケージツアーは
4月下旬段階で前年同期比12%増と好調で、
行き先も価格が高めの欧州が増えているだけに、
流れを止めたくないという。
同社西日本広報室は
「『海外に行こう』と上向きの顧客のマインドを落とすことが何よりも怖いので、
価格は上げにくい」と話していた。

逆に、円安を歓迎している声もある。
「円安は追い風。
お土産やレストランなどの消費も増えるので今後、
大いに期待したい」と語るのは、
大阪府市などが外国人観光客誘致のために設立した
大阪観光局の担当者。
東京電力福島第1原発事故後、
欧米からの観光客は減少しており、
担当者は「欧米の客足を取り戻す起爆剤になれば」としていた。

外国製品を輸出する中小企業にとっても追い風だ。
船舶用バルブなどを製造する大阪府東大阪市の鋳造メーカー
「上田合金」の上田富雄社長(77)は
「日本は世界に誇れる技術をもっているのに、
円高によって製品を適正価格で海外に売ることができなかった。
中小零細企業に影響が出るのはまだ先だろうが、
うれしいニュースだ」と声を弾ませた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130510-00000545-san-sociより