大学の授業にかかわる話題

授業日誌・キャリア・学びのスキルについて

17日(金)4の授業

2013年05月17日 16時43分15秒 | SUの授業
この授業は、本務校とは別の出講で、
だいたい14時ごろに出校先へ向かいます。
その途中、道路上の温度計で、気温は21度とありました。

さて、授業の「経営分析基礎」は、
この時期SUでは、「授業改善のための中間アンケート」を実施しています。
まずそれを15時までやり、授業に取り掛かりました。

使用テキストが「新日鉄」で事例紹介しているのですが、
同社は昨年10月に「住友金属」と合併し
「新日鉄住金」という会社名になったことは、
まえのブログでも紹介しました。
http://blog.goo.ne.jp/mirukikukaku/e/9bfeb8bb3b227159f58b8ce80ea199d8
同社の初の決算データを
新聞記事(5月11日、土曜日、付け日経15面)より紹介しました。

同社以外に「JFE」、「ポスコ(韓国)」、
「アルセロール・ミタル(欧州)」、「宝山(中国)」などの企業も
同時に比較紹介されていました。

まず、売上高営業利益率の計算。
鉄鋼業の平均は、5%くらいのようです。
粗鋼生産高の数値もあったので、
1トン当たりの販売額も計算してもらいました。
「新日鉄住金」が、約1億円くらいで、
粗鋼生産No.1の「アルセロール(Arcelor Mittal)」が、
8,300万円という数値が計算されました。
しかし同社は、営業損失2,798億円です。

同社ロゴ
同社の公式HPは、http://www.arcelormittal.com/corp/です。

17日(金)1講目

2013年05月17日 11時02分42秒 | SIUの授業
本日の「オフィスワーク演習1」は、
日経「春秋」を読み上げ、次のお題に答えてもらいました。
①ダメな会社は、どのような会社か
②ダメな会社にするのは、誰のどのような行為か

以下に授業で取り上げた「春秋」、
5月14日(火)付け、を抜粋します。
2013/5/14付

初対面の仕事の相手を訪ねるとき、
約束に何分まで遅れても許されるだろうか。
5分なら、まあ許容範囲かもしれない。
10分だと印象はかなり悪くなる。
15分も待たせると、レッドカードだろう。
日本の社会は遅刻に厳しい。
では、約束より早く着く場合はどうだろう。

▼ある大物の経営者が「駄目な会社」の見分け方を教えてくれた。
「大変に申し訳ないのですが、
予定より早く着きそうなもので、
いまからお邪魔してもよろしいでしょうか」。
面会相手の社長が、車でこちらのオフィスに向かっている。
その秘書から、こんな電話がかかってくる会社は、
組織の衰退が始まっているという。

▼約束に遅れても、早すぎても、
待つ側には迷惑がかかる。
来客が到着してしまったら、放っておくわけにもいくまい。
前の予定を切り上げて応対しなくてはならない。
時間の管理を任せられた秘書が、
自分の社長のご機嫌をうかがうばかりで、
訪問先の都合まで考えられない。
社員の目線が内向きの「駄目な会社」である。

▼エレベーターの乗り降りなどで、
秘書が社長の前でこれみよがしに、
すばしこく動いてみせる会社も要注意だそうだ。
ボスが喜ぶと思ってそうするのだろう。
だが、側近の姿を見て他の社員はまねをする。
そして組織全体にごますり体質が広がっていく。
全国の社長のみなさん、
御社には気が利きすぎる秘書はいませんか。

為替につて、5月11日(土)の朝日1面の記事より、
10日「4年ぶりに1ドル101円台に」という記事を紹介し、円高と円安、
景気について、解説しました。

これに関連して、
円安傾向で為替でもうける人たちを紹介した記事を取り上げました。
写真は語る
(1/2ページ)2013/4月8日(月)付け日経25面、
「ミセス・ワタナベの帰還」という記事です。


写真:同記事でのイメージ(写真の女性が渡辺さんではない)

以下の日経のサイトも、のぞいてみてください。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFE28037_Z20C13A3M12500/より
同記事は、FXをやっている人たちの紹介です。
学生には、「けっしてやってはいけない」といいましたし、
FXの詳しい説明もしていません。


比較オフィス論で紹介ー西武HDへのTOB

2013年05月17日 00時10分00秒 | SIUの授業
西武HDvsサーベラス
敵対的TOBめぐる攻防山場

産経新聞
5月13日(月)7時55分配信

西武HDの株主構成
(写真:産経新聞)

17日締め切り 
命運握る個人株主1万3,000人


西武鉄道を傘下に持つ西武ホールディングス(HD)に、
筆頭株主の米投資会社サーベラスが仕掛けた
敵対的な株式公開買い付け(TOB)をめぐる攻防は
今週、山場を迎える。
14日には西武HDが平成25年3月期連結決算や今期の見通しを発表、
17日はTOBの締め切りで早ければ18日にも結果が判明する見通し。
両者の対決の鍵を握るのは、
発行済み株式数の約13%を占める約1万3千人の個人株主だ。
(藤沢志穂子)

サーベラスが3月12日にTOBを始めた途端、
西武秩父線など生活の足となっている鉄道路線の廃止や、
埼玉西武ライオンズの売却など、
サーベラス側が提案したとされるリストラ策への反発や
戸惑いの声があがった。

埼玉県の沿線自治体では、
「西武支持」の署名運動などが展開された。
西武HD株を約2%保有し、
業務提携関係にもある京浜急行の幹部は
「沿線住民を支える鉄道の廃線は
軽々しく口にするものではない」と指摘する。

西武HDの主力取引銀行のみずほコーポレート銀行や
日本政策投資銀行、農林中央金庫など、
株式の2~4%を保有する主要株主はTOBに否定的だ。
サーベラスに次ぐ約15%を保有する西武グループ総帥だった
堤義明氏が大株主のNWコーポレーションも、
TOBに応じない意向という。

サーベラスはTOB開始前の保有率約32・4%から
最大44・67%までの買い増しを目指す。
主要株主のほとんどが売却に応じない劣勢の中、
TOBの成否を握るのは約1万3千人の個人株主の動向だ。

個人株主は16年12月の西武鉄道の上場廃止以降、
換金が難しい状況に置かれている。
サーベラスが提示した1株1,400円は、
一部証券会社が試算した西武HDの再上場の際の株価
(1株1千~1500円)の上限に近く、
売却に踏み切る個人株主も多いとみられる。
このため、サーベラスが株主総会で
合併や事業譲渡などの特別決議に拒否権を持つなど、
経営に一定の影響力がある3分の1以上の株式を保有できるとみられる。

サーベラスは18年1月に約1千億円を出資し、
西武HDの経営再建に協力してきた。
ここにきて敵対的TOBに至った背景には、
株式再上場をめぐる温度差がある。
西武HDは「非上場の期間が長引けば株主に迷惑がかかる」(同社幹部)として、
できるだけ早期の再上場を目指している。

だが、サーベラスは西武HDに経営改善の余地があり、
2~3年かけてガバナンス(企業統治)を良くしたい」(担当弁護士)意向だ。
投資会社としては、投資資金以上の収益を上げなければならず、
サーベラスが西武HDに出資した際の1株919円を上回る株価が条件となる。
サーベラス側は再上場時の想定株価を2千~2,500円とみているとされ、
経営改革で西武HDの企業価値を高めたいと考えているようだ。

両者の意思疎通がうまくいっていないことも対立を深めた。
サーベラスは昨年10月、西武HDに対し、
西武秩父線など5路線を「不要路線」とし、
プロ野球球団の売却を選択肢とするよう記した文書を送付した。
西武HDの後藤高志社長は
「サーベラスが経営に影響力を強めると、
中長期的に企業価値の向上につながるとは考えにくい」と猛反発。
これに対し、日本法人「サーベラス ジャパン」の鈴木喜輝社長は
「あくまでアイデアとしてあげたもの。
強制や要請をするつもりは今後もなく、
経営権を獲得する気も全くない」と述べるなど、
主張がかみあっていない。

両者の対立はTOBでは終わらない。
次の焦点は6月末に予定される西武HDの株主総会だ。
サーベラスは、新任取締役候補として元金融庁長官の五味広文氏や、
サーベラス幹部のダン・クエール元米副大統領、
ジョン・スノー元米財務長官ら8人を推薦している。
選任には株主総会の過半数の賛成が必要で、
委任状争奪戦(プロキシファイト)に発展する可能性がある。

ここでも個人株主の動向が注目されるが、
判断材料となるのが、
14日に西武HDが発表する25年3月期連結決算だ。
東日本大震災以後、落ち込んだホテル・レジャー事業が復調しておらず、
すでに業績が下方修正されている。
今期の業績見通しの実現性にも疑問符がつけば、
個人株主が経営陣を見限る可能性もある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130513-00000098-san-bus_allより

わたくしの見立て
個人株主の動向がカギといいうのは、同感だ。
もし、わたしが既存の株主ならば、
ここまでも西武株保有の目的が長期投資なので、
TOBに応じないで保有継続がいいとおもう。
というのも、再上場すればそれなりの株価つくだろう。
再上場は時間の問題で、このまま全株価の上昇局面が続けば、
同社の株価はさらに上昇するだろう。
資金に余裕のある個人株主のみなさま、TOBに応じずぜひ継続保有を。
株価が上がったところで売却し、儲けてください。


受講生のみなさんへ
西武HD株をめぐるTOBの話は、授業で何度もしました。
その時の新聞記事とたいして変わらない内容の記事でした。
TOB終了と同社の今年度株主総会後に
この話題、授業でまた触れたいと思います。