mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

4月に読んだ本3冊「無宿人別帳」松本清張 文春文庫、「桃紅105歳 好きなものと生きる」篠田桃紅 世界文化社、「終わりよければすべてよし」シェクスピア 白水Uブックス

2021-04-26 03:14:50 | 毎年の月間まとめ
「無宿人別帳」松本清張 文春文庫

 江戸時代後期、飢饉や天災などで江戸には農村からの無宿者が流れ込み犯罪などの増加に幕府は手を焼き、入牢の後佐渡金山や八丈島へ送る処置を執る。
 
 本書では、八丈送りとなった10人の喜怒哀楽が語られた短編集となっている。流石ストーリーテーラーの清張、面白い。

 11月に能登演劇堂で仲代達矢役者70周年記念公演の観劇予定があり、演目が本書の第9編「左の腕」だったので中古で探して読んでみたもの。





「桃紅105歳 好きなものと生きる」篠田桃紅 世界文化社
 
 本書を開いた最初の頁から引き込まれた。
 人は生きもので、死んだらそれまでです。

  中略

 ただ使ったもの、文章に書かれていること、その人にゆかりのあった物質は残ります。
 ということで、身の回りの家具や什器、小物類などへの思いを綺麗な写真入りで語っている。






「終わりよければすべてよし」ウイリアム・シェクスピア 小田島雄志 訳 白水Uブックス 

 
 
 実は、これも来月演劇公演(彩の国シェクスピア・シリーズ 1998-2021 第37弾)のチケットが手に入ったので、読んでみたもの。

身分の低いヘレナ(伯爵夫人に保護されている孤児)がひょんな事からフランス王の病気を治す事により、意中の伯爵夫人の息子バートラムとの結婚の許可を得るという筋立て、紆余曲折があって面白い。
演出の吉田鋼太郎氏は「埼玉アーツシアター通信」VOL92 11頁で、ヘレン役(石原さとみ)は善悪の二面性を持っていて現代とシンクロする問題劇では、といっている。









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