かすかべみてある記

日光道中第4の宿場町・粕壁宿を忠心にクレヨンしんちゃんのまちかすかべをみてある記ます。

日光道中粕壁宿・問屋場界隈

2022-04-20 19:30:00 | 地域発信情報
更新日:2022/04/20・公開日:2019/03/01
◆創業は慶長年間
粕壁宿の問屋場跡近くに、㈱永嶋庄衛商店という江戸時代慶長年間創業の老舗の米穀店(商)があります。慶長年間と言えば、今から400年以上前の1596年〜1615年までの期間を指し、豊臣秀吉がまだ天下人だった時代、そして下記の写真の説明文にあるように、徳川家康が慶長8年(1603)に、江戸に幕府を開いた頃からこの米穀商は商いをされているということですからもの凄い歴史です。



(2018/12/26撮影)
屋根を見上げると、そこには、何やら、、、

(2018/12/26撮影)

(2018/12/26撮影)

屋根には鍾馗様の像があります。

コロナ禍以前は

(2019/2/21撮影)

店先には写真説明文が掲示してありました。このように粕壁宿の古いお店の前には、そのお店の昔の写真が説明文を付けて掲示されていました。コロナ禍でまち歩きが無くなり、残念ながら今は写真の掲示はありません。従って、日付のある写真はコロナ禍前のもの。

(2018/12/14撮影)

写真の説明文

江戸初期より米穀商として営業しています。地利と水運に恵まれたため、多くの米穀商があったようですが現在営業しているのは当店だけとなりました。建物は明治初期の建築と聞いていますが、関東大震災などにも耐え、現在に至っています。屋根の上には、魔除けの鍾馗様の像があります。

邪鬼を踏みつけている鍾馗様2018/12/ 14撮影)
鍾馗様とは
中国の疫病を防ぐ鬼神。唐の玄宗皇帝の夢に鍾馗と名乗って現れ、病魔を、祓(はら)ったので、画工の呉道士にその像を描かせたことに始まるという。濃いひげをはやし、黒衣、巨眼の姿で剣を帯びる。日本では五月人形に作ったり、朱塗りにして疱瘡(ほうそう)よけの護符などとした。鍾馗大臣。(スーパー大辞林)
このように屋根瓦の上に鍾馗像が乗っている家はお隣の岩槻市では見たことがあります。未確認ですが、かすかべではここだけだと思います。
なお、近畿では、奈良の田原本町で見たことがあり、その家屋には多くの鍾馗像が乗っていました。また、特に京都の町屋に多いとも言われています。

なお、この場所、今年2月14日に放送されたテレビ朝日の人気紀行番組『じゅん散歩』でじゅんさんこと散歩人の高田純次さんが案内人さんの説明後、屋根を見上げながら「鍾馗様ってあれでしよ、五月の節句の」 そして、「春日部って見るもの聞くもの何かねぇ、多いみたいだね」と仰っていました。

気候もよくなりました。感染予防対策をして粕壁宿を観て歩くのもおすすめです。






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