かすかべみてある記

日光道中第4の宿場町・粕壁宿を忠心にクレヨンしんちゃんのまちかすかべをみてある記ます。

日光道中粕壁宿・彫刻を見てみよう(5)『ジーンズ・夏』

2022-11-22 19:30:00 | 地域発信情報
公開日:2020/12/12・更新日:2022/11/22

◆橋上のギャラリー

大落古利根川に架かる古利根公園橋は、その名の通り、橋の上に公園がある橋で、春日部市の市制30周年にあたる昭和59年(1984)に完成しました。

その橋上には、青銅(ブロンズ)製の単身の人物像の彫刻が5体あり、「彫刻のある街づくり」初期の平成2年から3年にかけて設置されました。

その他にも、市制30周年記念として設置された彫刻「春陽」、さらに古利根川東岸の岸壁には「滝と噴水(トテ馬車)」(雨宮一正作)の絵などが刻まれています。 

今やかすかべの風景にすっかり溶け込んで、彫刻がある「橋上のギャラリー」として市民に親しまれています。

◆彫刻『ジーンズ・夏』

※番号は「彫刻のある街づくり」で設置された彫刻からの通し番号。

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ジーンズの硬い木綿と肉体とが織りなすしわの起伏が呼吸しているようにみえ、彫刻の題材になりました。

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作品名
『ジーンズ・夏』1
作品寸法

 (高さ×幅×奥行き)
178cm×70cm×60cm

作品素材 
青銅
作者
佐藤忠良(さとう・ちゅうりよう)
1912年宮城県生まれ、2011年没
船越保武とともに日本を代表する彫刻家。
作者コメント

若い娘達がジーンズ姿で歩くのを見るたびに硬い木綿と肉体とが織りなす皺の起伏が呼吸しているようにみえ、彫刻にしてみようと土を手にしたのが1970年の「ジーパン」という1メートルちょっとの作品であった。この小さな彫刻が展覧会で多少の評価があったようで、当時似たような作品が他の展覧会にもチラホラしたことがある。以来、私はジーンズの女性を20体ほど彫刻にしてきている。
この他に私には帽子を被った作品もいくつかあるけれど、作品にこうした小道具めいたものをあしらうと、ときに風俗彫刻に陥ることがあるので、その辺のストレスの闘いが、そのたびごとに私の大きな課題になった 。この「ジーンズ・夏」は、そうした課題の中で制作したひとつで、19841年の制作である。 

引用:春日部の彫刻

佐藤忠良記念館のサイト 

↓↓

フロアー案内|佐藤忠良記念館・県民ギャラリー

宮城県美術館

◆余話

その1

愛知県碧南市の 碧南市文化会館前(愛知県碧南市源氏神明町4)に、佐藤忠良作の同名の『ジーンズ・夏』(1984年)

という彫刻があります。

以前、通信制大学で知り合った愛知県碧南市の方から立派な装丁の冊子を送って頂いたことがありました。

我が春日部市には、そのような立派な冊子はありませんでしたので残念ながらこちらから送ることはできませんでした。

碧南市のサイト

↓↓

《ジーンズ・夏》佐藤忠良|碧南市

多様化されている現代とはいえ、彫刻は様式を超えて、空間と材質に命を預けることから逃れることはできません。 作者が、何等の条件的束縛も受けずに自由に創ってあったも...

その2

佐藤忠良氏のご長女は、女優の佐藤オリエさんです。

我々の年代にとっては、1966年に放送された『若者たち』(フジTV)というドラマでの姿が今でも記憶に残っています。役の上でも「佐藤オリエ」という役名でした。

また、寅さん映画・男はつらいよシリーズ第2作『続・男はつらいよ』のヒロイン坪内夏子役で出演されていました。

その3

佐藤忠良氏は、東日本大震災のあった2011年3月20日にお亡くなりになりました。震災直後だったのでよく覚えています。



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