■長板中形・型付
長板中形(ながいたちゅうがた)の「長板」は、布地に糊で型付けする際に用いる反物の半分、約6.5メートルの長さの張板(はりいた)のことで、「中形」は、小紋に対して少し大き目の柄ゆきを指します。しかしいつの間にか、長板中形といえば藍の型染の木綿、ゆかたを意味するようになってきました。
写真は型付(かたづけ)という工程で、板場で長板の表裏に張った生地に、型紙をのせ、箆(へら)で均一に糊を置き、一型おわると次へと柄のつなぎ目をわからないように寸分の狂いもなく型紙を置き、またずらしながら型付し、張板の表が終わると、ひっくり返し、裏も繰り返し型付けして、生地1反を連続模様に仕上げてゆく様子を撮ったものです。この型付が最も熟練の技を必要とされるもので、10年かかってようやく1人前とのこと。この日は土曜日でしたが、アレコレの取材のために職人さんにわざわざ出ていただき、感謝です!蛙さんには現在2人の型付職人さんがいます。