話して~♪

私の話も、あなたの話も

パウル・クレー展

2006-08-19 14:30:18 | 花日記 
お盆最後の日に
田舎で大叔母が母を週末までここに置いていきなさい。
といってくれたので、私は9ヶ月ぶりに母から手がはなれる
バカンスが出来ました。

スタッフの美術講師美恵子さんと、佐倉の川村美術館まで
ドライブをかねてクレーを見に行きました。
いつもは民俗博物館の方へ行く事が多いのですが、いつ訪ねても
佐倉はいい気のある所です。

小高い林では日中でも涼しい風の吹いているのがわかります。
こんな暑さでも季節は確実に秋に移っていこうとしているのですね。

広くて静かな池を見ながら建物に入っていきました。
思う存分時間をかけて1枚1枚を見て行きます。

クレーはバウハウスで色彩の本質を体験するまではエッチングなので
シニカルな人間の姿をかいたモノクロの世界を表現した作品もあり
好きになれない感じなのですが、色彩の表現を手に入れてからのものは
点描あり、四角、線描あり、あらゆる形と色を駆使しています。
ただ、印刷媒体でみるよりははるかに全体のトーンは暗く、薄墨でも
重ねたようになっています。

突き抜けた明るさのない、何か暗さを内に秘めながらも表現者として
書き続けるクレー。
幼少期と老年期の写真しか見たことがありませんが、きっと繊細で
皮肉屋な面と、明るくて陽気で音楽的な一面を持っていた。そんな
印象を受けました。


常設展で久しぶりに見たレンブラントやモネ、ルノアールなど、
たくさんの作品に出会って満足な時間でした。

池に静かに浮かぶ白い白鳥の姿が、一瞬暑さも日差しも忘れさせて
くれる1枚の絵のように感じました。

途中、おばに電話すると
「あなたの日ごろの苦労が身にしみるわ」
といわれました。大変だと思います。でも電話に出る母の声はとても
明るくて、姉妹で過ごす時間はきっと母にもいい気分転換になった
ことでしょう。


お昼は幕張に移動してカルフールをウロウロしたり、石のお店を
覗いたりしたあと、ドレッシングで有名なピエトロでランチ。
お店の外に出ているピエトロ人形はロッテのユニフォームを着てました。

味は。。。ふつうかな(笑)