話して~♪

私の話も、あなたの話も

ハグする

2007-03-05 22:02:03 | 心の世界
本当いえば癒すと言う言葉にまだどこかアンチパシーを感じる。

わずかに依存を引き起こす魔力を感じる言葉に思う気持ちがあるからか・・。



そんなことを思うとき、久しぶりに友達に会った。

楽しいおしゃべりになるはずだったが、いきなり本題は病気の再発宣告を今受けてきたと言う告白だった。

どうしていつも、友達は私に「連絡しなくちゃ、あわなくちゃ」と思ってくれるときは手放しの幸せのときではないのか。予感的でもあるし、話したいと言う欲求でもあるのだろうけれど。

うれしくもあり、気が引き締まる。

分かれるときに少しでも心が軽くなって欲しいから。



普段の彼女の手足はいつも冷たそうで、体が硬く、こわばって見える。

意欲的で知りたがりで行動的な精神とのアンバランスがあり、新しい出来事に対してパニックに近い狼狽がいつもある。のんびりとした幸せに浸ることのできない追い立てられたものを持っていて。

生まれ育ち、家庭環境。いろいろな要因があるのだけれど、そのどれもがいまだ解決していない状態。ただ、いつも努力し、子供のために全力でがんばる彼女をいつもえらいな、と私は思っている。



イタリアンでランチをしながら私の話をし、豊洲でぶらぶらしながら時々お茶して彼女の話を聞く。私が今変わりつつあること、どんな絶望の淵からも今の幸せに進めるんだと思った・・・などなど。

そして最近一番うれしいのは、いろんな人から別れ際にハグをもとめられるようになったことなんだぁと言ったことが彼女の心に響いたのかもしれない。

最後に車で駅まで送ったとき、



「みんなみたいに私もあなたにハグしてもらって帰ろうかな。」



と言った。

そんな風に体が預けられるタイプではなかっただけに、彼女からそういってくれたことが私には本当にうれしかった。

私は自分の全てを開いて彼女を受け止めようと思った。

薄い体を包むように心を込めて抱きしめた。励ます言葉の代わりに。



「ありがとう。昼よりもずっと気持ちが楽になった気がする。」



と言う彼女を見送った。





夕暮れの中、湾岸を車で帰る。

感謝以外の言葉がみつからない。

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