この土日は、一橋大学で現代中国学会の大会があり、<ジェンダー>に関する特別分科会を企画し報告しました。
土曜の共通論題のシンポジウムは<中国社会とメディア・コミュニケーション>がテーマでしたが、基調報告をする予定の中国の研究者が、日中関係悪化のためビザが取れず(中国側が申請させないため)来日できませんでした。しかし報告を代読した後、上海と会場とをSkypeでつないで質疑と討論を行い、テーマ通りのメディア・コミュニケーションの発達によって国境をこえることが可能になったことを実感しました。
現在、日中間の学術交流の集まりに中国人が来日できない事態があちこちで起こっています(来日できているケースもあるので、状況はいろいろです)。しかし図らずも今回は、実際に来日しなくてもリアルタイムでの議論を可能にする技術の進歩を皆が知ることにもなりました。障碍を乗り越えて交流を継続する方法は、いろいろ開発の余地がありそうです。
日曜には、<ジェンダー>の特別分科会を企画し、中国研究の様々な課題にジェンダー視点からの分析を内在化させる必要を訴えました。特別分科会は「現代中国におけるジェンダー・生育・人々の絆」をテーマとして、出産をめぐ(って変化す)る人間関係を様々な側面からジェンダー視点を持って分析する三つの報告を準備しました。私は、この間のフィールド調査から、中国の家族形態とそれに対する考え方が、都市と農村における「一人っ子政策」による少子化の中で変化していることを紹介しました。現在では農村でも「子供は娘だけでよい」という人が珍しくなくなっており、女系の家族関係も重要性を増しています。
大会後、「自分のフィールド調査にもジェンダー視点を加える必要を痛感した」という感想を得て、特別分科会を企画した甲斐あり。
夜は分科会関係者と国立駅近くの店で打ち上げでした。おいしいお酒と料理を楽しみながら、さらに中国ジェンダー研究を発展させる戦略を相談。この後も、いろいろ企画します!
土曜の共通論題のシンポジウムは<中国社会とメディア・コミュニケーション>がテーマでしたが、基調報告をする予定の中国の研究者が、日中関係悪化のためビザが取れず(中国側が申請させないため)来日できませんでした。しかし報告を代読した後、上海と会場とをSkypeでつないで質疑と討論を行い、テーマ通りのメディア・コミュニケーションの発達によって国境をこえることが可能になったことを実感しました。
現在、日中間の学術交流の集まりに中国人が来日できない事態があちこちで起こっています(来日できているケースもあるので、状況はいろいろです)。しかし図らずも今回は、実際に来日しなくてもリアルタイムでの議論を可能にする技術の進歩を皆が知ることにもなりました。障碍を乗り越えて交流を継続する方法は、いろいろ開発の余地がありそうです。
日曜には、<ジェンダー>の特別分科会を企画し、中国研究の様々な課題にジェンダー視点からの分析を内在化させる必要を訴えました。特別分科会は「現代中国におけるジェンダー・生育・人々の絆」をテーマとして、出産をめぐ(って変化す)る人間関係を様々な側面からジェンダー視点を持って分析する三つの報告を準備しました。私は、この間のフィールド調査から、中国の家族形態とそれに対する考え方が、都市と農村における「一人っ子政策」による少子化の中で変化していることを紹介しました。現在では農村でも「子供は娘だけでよい」という人が珍しくなくなっており、女系の家族関係も重要性を増しています。
大会後、「自分のフィールド調査にもジェンダー視点を加える必要を痛感した」という感想を得て、特別分科会を企画した甲斐あり。
夜は分科会関係者と国立駅近くの店で打ち上げでした。おいしいお酒と料理を楽しみながら、さらに中国ジェンダー研究を発展させる戦略を相談。この後も、いろいろ企画します!