ジェンダー史学会大会に参加しました。
この学会は、まもなく成立10年を迎える若い学会です。
各地域・時代の歴史研究の中に、その社会で性別がどのような意味を持っていたのかを明らかにするジェンダー史をしっかりと根づかせようと、活発に活動しています。
ことしの大会シンポジウムのテーマは「『民主化』とジェンダー」。
近年の「アラブの春」などで「民主化」した国では、しかしその後強化されたイスラームの伝統的規範によってかえって女性の自由な活動が制約されるように感じられる側面もあり、「民主化」と「女性解放」との関係は、単純ではありません。
サウジアラビア、ミャンマー、韓国の近年の状況からジェンダー秩序の変化を考察する三つの報告には、いろいろ考えさせられました。
中国では、社会主義の時代から改革開放になって、さまざまな点で性差は拡大しているように思えます。しかし社会主義時代に獲得した男女平等の原則、女性の社会的労働への参加と経済的自立は、改革開放時代も基本的に受け継がれており、その上でいかにして個人の自由を拡大し女性性を発揮するかについては議論があります。
比較の視点をもった研究の深化の必要を感じました。
この学会は、まもなく成立10年を迎える若い学会です。
各地域・時代の歴史研究の中に、その社会で性別がどのような意味を持っていたのかを明らかにするジェンダー史をしっかりと根づかせようと、活発に活動しています。
ことしの大会シンポジウムのテーマは「『民主化』とジェンダー」。
近年の「アラブの春」などで「民主化」した国では、しかしその後強化されたイスラームの伝統的規範によってかえって女性の自由な活動が制約されるように感じられる側面もあり、「民主化」と「女性解放」との関係は、単純ではありません。
サウジアラビア、ミャンマー、韓国の近年の状況からジェンダー秩序の変化を考察する三つの報告には、いろいろ考えさせられました。
中国では、社会主義の時代から改革開放になって、さまざまな点で性差は拡大しているように思えます。しかし社会主義時代に獲得した男女平等の原則、女性の社会的労働への参加と経済的自立は、改革開放時代も基本的に受け継がれており、その上でいかにして個人の自由を拡大し女性性を発揮するかについては議論があります。
比較の視点をもった研究の深化の必要を感じました。