10/7 マリーンズ戦 9:0の快勝
☆野村克也監督 試合後記者会見コメント
記者:今日は雨が予想されただけに、2回の4点が大きかったですね。
野村:「そう、今日は雨との戦いだ…そっちの方が心配だった。」
「(試合が)出来てよかったんじゃない。」
試合は文句なしの試合だ。
今年は2アウトからの大量得点が多いね。
これをどう評価するかだ。
「力か? たまたまか? …たまたま…にしては、しょっちゅうだよな。」
「少しづつでも力は付いてるのかな?」
「 団体競技は繋がりが大事になってくるから、チームとしての形は良くなってる。」
「力は付いてるととらえていいかな。」
記者:下位打線から繋がりますね。
野村:いつも言ってるけど、少しづつ「打順」が「打線」になってるね。
記者:永井投手はいかがですか?
野村:「ここ何試合かで投手陣の中では一番安定感があるんじゃない。」
「安心感、安定感が伝わってくる。」
「テンポがいいし、”長い”が”短い”になってる。」
記者:クライマックスシリーズに弾みがつく内容でしたね。
野村:「ぼちぼち(クライマックスシリーズを)頭に入れながら、逆算していかないとな。」
「3試合だからピッチャーを絞らないと。」
「短期決戦でも日本シリーズと違うから
順番を間違ったら、作戦負けになっちゃうよ。」
記者:クライマックスシリーズを
Kスタ宮城で開催するためのマジックが1になりました。
野村:「出来れば明後日決めたいね。」
”最後のソフトバンク戦はファン感謝デーにしたい。”
10月4日9時35分 デイリースポーツ配信より
「楽天14-3西武」(3日、Kスタ)
ノムさん、バンザ~イ!
仙台の夜空をノムさんの高笑いが駆け抜け、
超満員のファンを歓喜の渦に包み込んだ。
球団創設5年目にして、悲願のクライマックスシリーズ進出。
楽天にとっては優勝にも匹敵する快挙だ。
待ち焦がれた瞬間が、ついに現実のものとなった。
”会場に入るなり、いきなり 「バンザーイ!」 とおどけた野村監督”
ひと呼吸つき「やれやれ、第一関門突破か…ホッとした気持ちだな。」
「何と言っても仙台のファンがすごい喜んで、終わった瞬間の
声援が一段とすごかったな」としみじみと感慨に浸った。
苦難の道のりだった。
2年目に就任したノムさんは、乏しい戦力に
「正直、無理じゃないかと思っていた。」
勝つためにチームプレーの徹底を訴え続けた。
痛烈なぼやきは、ときに選手の心を傷つけることもある。
だが、ぼやかれ続けた選手は強さと賢さを身につけた。
状況やカウントに応じたチーム打撃、
敵の心理を読んだ投球や配球術…。
ち密なデータを駆使した野村野球は、4年目にして結実した。
後半戦は36勝18敗と圧巻の強さだった。
野村克也の執念も、勢いを加速させた。
高齢を理由に契約は今季限り。
現役時代はテスト生から上り詰め、
ヤクルト監督時代には解任危機から何度もはい上がった。
「球宴明けくらいから怒鳴り声のボリュームが上がってきた」
・・・と橋上ヘッドコーチ。
史上最高齢監督の気迫はすさまじかった。
ここからはCS本拠地開催への2位確保と
日本シリーズ進出をかけた戦いだ。
ノムさんは「オレの夢は胴上げで落ちたら、ご臨終だ」と、
ギラリと目の色を変えた。
お楽しみの“野村楽天劇場” には、まだ続きがある。