CS初戦・・・天国から地獄・・・の悪夢を見ているような負け。
そして昨日…岩隈「4番・高橋」による決定打で敗戦。
帰りのバスに向かう監督の背中は丸まっていた。
「今日のぼやきは終わり・・・以上」
野村監督は会見の席を立つと
「今日はみんなと一緒にいない方がいい…ぼやきが止まんないからだよ…。」
追いすがる報道陣に冗談めかして浮かべた笑みは、寂しげだった。
ただ、指揮官がぼやいたのは打線全体の未成熟さ。
「向こうはカウントが有利になると逆方向を向いて打つ。」
「うちのやつらは有利になると引っ張りまくる。」
「うちは1番から9番までやっていることが4番なんだ。」
「そういうところから違うんですよ」。
打撃だけではない…指揮官が嘆いたのは7回に勝ち越された場面。
攻撃直前の1死走者なしから、金子誠に三塁線を抜かれて二塁打とした。
「同点の7回、守る方はどうする?金子の当たりだよ。」
「キャンパス(三塁ベース際)を固めるのが普通だよ。」
「草野も気づかない…コーチも気づかない…がら空きじゃん。」
「そこから始まったんだよ。」
・・・長打だけは避けなければいけない場面・・・
「セオリー通りやれない…誰でもできることができなかった。」
「そんなところで墓穴掘ってる…監督失格だな。」
「4年やって教育ができない・・・解任されて当然でしょ。」
考える野球を掲げたプロ野球人生の瀬戸際で
・・・攻守にポリシーを貫けなかったことを悔やんだ。
負ければ…楽天の敗退が決定
野村監督ラスト采配となってしまう試合日の今日。
・・・愛弟子・田中が先発・・・
「マー君・神の子・不思議な子」・・・の
若干20歳・田中将大投手は・・・期待に応えるべく・・・完投勝利
・・・明日への夢をつないでくれました。
野村監督コメント
野村:マー君、よく頑張ったな。
記者:大事そうに(ウイニング)ボールを握っていますね。
野村:そう・マー君にもらったんだよ。
記者:大きな1勝ですね。
野村:負けたら終わりだからね…問題は明日だよ。
記者:4回の渡辺直人選手の一発が大きかったですね。
野村:この広い球場で入るとは思わなかった…よく入ったよ。
記者:8回のピンチでは田中投手がよく踏ん張りました。
野村:同点は覚悟したよ…しかし打てないな…点が取れない。
真面目すぎるのかな・・・。