いつもお金をケチることばっかり考えている私ですが、
今回の一時帰国に際しては日本のエアラインを選びました。
ご存知のとおり、日系エアラインは高い。
この私がそれでも選んだのには、理由があります。
今日のお話は、
大方の方には無関係でまったく参考にならない内容ですが、
ほんの一握りの方にはちょっぴり参考になるかと。
私はビザなしでシンガポールに滞在しています。
通常その期間は30日が限度。
陸路で入った場合は14日だそうです。
それを初めてシンガポールに入国した月の翌月、5月には、
入国管理局(ICA)のサイトからのWeb申請により、プラス30日間延長してもらいました。
カンボジア旅行から戻ってきたのが3度目の入国、その数日後、7月にもWeb申請したのですが、不許可となりました。 Web申請による滞在延長は1回限りに変更されたのか、 調べてみると、
理由はわかりません。
カンボジアから入国したのがまずかったのか、
それとも直前の出国期間が3日だけと短かったからなのか。
こういうことは国家公安にかかることなので、ICAに聞いたところで答えてはくれないでしょう。
ビザなしで入出国を繰り返していると、そのうち入国も不許可になるらしいです。
私の場合、不許可になるほど入出国を繰り返しているわけではないと思うのですが、
何回ならOKで、何回目からアウトなのか、公になることはありません。
とりあえず、入国不許可の場合どうなるのか、7月の帰国前に調べてみました。
不法滞在が発覚した場合の国家権力のもと行われる強制送還と違い、
入国不許可の場合は母国に送還されるというわけではないようです。
世界基準では、
「連れてきたエアラインの責任で、もとの国まで連れて行く」というお約束みたいです。
そうすると、安い中国系のエアラインを使って上海あたりの乗継でシンガポールに来て入国不許可をくらうと、
渡航の出発点の日本ではなく、その路線の出発点の、あの国の空港に戻されるわけです。
それは困る。
飛行機なんて、その日のうちに折り返す便があるとも限りません。
「その場合、エアラインの監督下において、出国まで監視する」らしいです。
つまりは軟禁されるみたいです。
それも困る。
フライト代やホテル代は、エアラインの請求どおりの金額を払わないといけないようです。
それも困る。
しつこいようですが、私はあの国のことが好きです。
でもみなさんもご存知のように、事故した新幹線をちゃっちゃと埋めてしまうような国ですよ。
不動産屋さんからワイロをもらっていた副市長が、死刑になるような国ですよ。
いったいどんな扱いを受けることになるやら。
どのくらいの金額を請求されることやら。
軟禁されても人道的な扱いを受けられるように、
どれだけ高額であってもクレジットカードの限度額内で納まる料金で済むように、
日系エアラインを選びました。
←シンガポール、チャンギ空港のホワイトタイガー。本物じゃないよ。
私がシンガポールに到着する時間に、フィリピンに向かう相方が早めに家を出て空港で待っていてくれたのも、このためです。
万一の場合、私の英語力では、どういう状況にあるのか聞き取れなかったり、弁明できなかったりするはず。
それを携帯電話なりでフォローするため、
入国できない私が彼に会えなくても、彼が空港のICA職員に直接説明を求めたりできるように、です。
またしばらく会えなくなるから、せめて空港でコーヒーを一緒に、なんて。
そんな甘い話だけで動けるようなふたりではなかったのでした。
日本の空。夏らしい雲がいっぱいでした。→