白馬岳登山も3日め。
今日の行程は、
村営頂上宿舎→白馬山荘→白馬岳山頂→三国境
→小蓮華山山頂→船越ノ頭→白馬大池山荘
となります。
書くと長いですが通過点が多いだけ。
距離もそんなになく、高低差も少なく、
今回の登山でいちばんラクな日だそうです。
だったらゆっくり寝かせてくれたらいいですのに、
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(テントの灯りがホタルのよう)
午前4時、
シロクマ相方に叩き起こされます。
6:30、遅めの出発。
ガスが濃く、小雨のように体が濡れるので、
撥水加工のパーカーとレインウェアのボトムスを着用。
まずは宿舎の休憩所に入って気象情報を入手します。
9時半から1時間ほど晴れ間が見えるらしい。
20分も歩くと白馬山荘に到着。
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(標高2,840m。1906年開設の日本ではじめての山小屋)
登山道をはさんで左右にある建物は要塞のように巨大です。
収容人数800人の規模は日本どころか世界有数だそう。
そこから15分ほど緩やかな道をゆくと山頂です。
7:20、白馬岳山頂。
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(スイマセン、山頂標識だけの写真を撮り忘れました。
背あぶらののったおばさんの後ろ姿もご堪能ください)
2,932mの頂とはいっても、
最後の追い込み的な登りもないし、
あたり一面ガスに包まれて視界は真っ白だし、
なんだか達成感に欠ける登頂でした。
晴れていたら、
杓子・鑓、剱・立山、朝日岳、頸城山塊と、
朝日に輝く360℃の大パノラマが楽しめましたのに。
まあ水が豊富ってことは、
こういう天気の日が多いってことなんでしょうね。
ここからは白い岩屑の稜線をたどって進みます。
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ライチョウの散歩道だそうですよ。
会えるかな?
点在するお花畑に心が洗われます。(って汚れてるのか?)
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(密度濃く咲くピンクが美しいイブキジャコウソウ。
白い小花はタカネツメクサとシコタンソウ)
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(ガスで前をゆくシロクマ相方もかすみます)
時々雲が切れます。
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(晴れると絶景なのに)
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(コマクサの群生。なぜこの花はこんな砂礫を選んで咲くんでしょうな)
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(白馬大池を目指して歩みます)
三国境付近。
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(晴れ間が…!標高2,563mの鉢ヶ岳です)
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(シロクマ相方、雲の上を歩くかのよう)
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(とか、のんきに眺めてたら見えなくなってきましたよ。待ってー!)
ずいぶん晴れてきました。
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(この晴れ間を白馬岳山頂にほしかった)
9:22、小蓮華山の山頂に到着。
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(山頂?なだらかなんだけど…)
2007年に三角点が置かれた山頂部は崩落したそうです。
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(リンドウみたいな花を咲かせるチシマギキョウ)
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(あちこちに群生するハクサンイチゲ)
あっ!
ライチョウさん、いたー!!
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(まんなかより左上。夏なので痩せてます。
わかりにくいですが赤いアイラインくっきりの男の子)
今回出会ったのはこの子1羽だけでした。
5年前の北岳では、
白い羽に生えかわり始めの子が6羽もいて、
私の足元をちょろちょろと
平飼いのニワトリのごとく無防備に歩き回ってくれたのに、
あれは奇跡だったみたいです。
知らないから値打ちも感じなかったわ。
10:33、船越ノ頭、到着。
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(ちょっと休憩)
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(たぶんミネウスユキソウ…エーデルワイスの仲間です)
本日の目的地、白馬大池が見えてきました。
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ハイマツのしげる雷鳥坂をテンポよくくだって。
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最後はお花畑をめでながら。
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(チングルマの大群生。ピンクはイワカガミ)
11:30頃、白馬大池のテント場に到着。
後ろに大きな池、前に花の咲き乱れる湿原と最高のロケーションです。
今日も早い到着でした。
湿原をまん前に眺められる絶好の位置にテントを張って、お昼ごはんです。
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(よそさまのテントにアゲハ蝶のお客さま)
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(池にはクロサンショウウオがわらわらいます。
8cmくらい。ぬめっとした触感←さわってみた)
お昼ごはんも食べたし、天気も回復してきたし。
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(と、シエスタのシロクマ相方)
「日差しがきつい。暑いよ」
あっちにお花畑と残雪がきれいな場所がありますよ。
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「ここはいいねー」
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(日よけに傘を立ててあげるよくできたツマ)
でもここ、ぶんぶんと蚊がやってくるのです。
蚊がいるのは池があるから?標高が2,380mと低いから?
昨日の村営頂上宿舎のテント場(2,730m)にはいませんでした。
ここのテント場は広く、高校や中学主催と思われる団体さんもいて、
どんどんテントが張られてゆきます。
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(ここからさらに増えてスキマなくびっちりに)
そういや今日は8月11日、山の日でした。
山の日に山にいる私たち。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」、
この祝日の使い方として正しいです。
テントは最終的に200張り近くいったんじゃないかなあ。
ぎゅうぎゅうで、水はけの悪い場所にまで張られてました。
「ほらね、早く来て正解だったでしょ」と誇らしげなシロクマ相方。
午後3時くらいかな、お天気が崩れだしました。
雨が降ったり止んだり。
テントに打ち付けるように激しく降ることも。
カミナリの音も聞こえます。
登山パトロールの方が登山道入り口に立って、
登山者さんに話しかけ、いまからの出発を踏みとどまらせたりしています。
いわく、
「カミナリは特に危険です。
山のカミナリはね、横から来るんですよ。
遮るものもないし、
下界と違って逃げようがないんです」と。
横から来るカミナリ!
そうか、山は雲の上、雲の中なんだ。
確かにそれは怖そうです。
「そうだよ、こんな天気でいまから登るなんて自殺行為だよ。
知らないとどれだけ危険かわからないんだね」
と、シロクマ相方。
知識がなくて体力に自信があったら、
「いまから急げば山頂の山小屋へ着ける!」とか行っちゃいそう。
怖っ!
この山は登山パトロールの方がたくさんいらして、
あちこちで素晴らしい働きをしています。
16:30、晩ごはんです。
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(お花畑を眺めつつ食べるカップヌードルはオツなもの)
日が落ちてからどしゃ降りになって、
場所によっては巨大な水たまりが。
水上生活者か?って水に浮いたようなテントも出現しました。
みんなで協力して場所移動したもよう。
テント場に早くに到着することがいかに大切か、よくわかりました。
明日は下山です。
さすがに3日めともなると、
アタマを洗いたい衝動を抑えるのが大変。
涼しいとはいえ、
このカラダはきっと匂いを放ってるんだろうなあ、と気になります。
私が登山を真に楽しめるのは3日めまでですね。
明日はお風呂を楽しみに下山をがんばります。
ご覧いただきありがとうございました。
今日の行程は、
村営頂上宿舎→白馬山荘→白馬岳山頂→三国境
→小蓮華山山頂→船越ノ頭→白馬大池山荘
となります。
書くと長いですが通過点が多いだけ。
距離もそんなになく、高低差も少なく、
今回の登山でいちばんラクな日だそうです。
だったらゆっくり寝かせてくれたらいいですのに、
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(テントの灯りがホタルのよう)
午前4時、
シロクマ相方に叩き起こされます。
6:30、遅めの出発。
ガスが濃く、小雨のように体が濡れるので、
撥水加工のパーカーとレインウェアのボトムスを着用。
まずは宿舎の休憩所に入って気象情報を入手します。
9時半から1時間ほど晴れ間が見えるらしい。
20分も歩くと白馬山荘に到着。
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(標高2,840m。1906年開設の日本ではじめての山小屋)
登山道をはさんで左右にある建物は要塞のように巨大です。
収容人数800人の規模は日本どころか世界有数だそう。
そこから15分ほど緩やかな道をゆくと山頂です。
7:20、白馬岳山頂。
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(スイマセン、山頂標識だけの写真を撮り忘れました。
背あぶらののったおばさんの後ろ姿もご堪能ください)
2,932mの頂とはいっても、
最後の追い込み的な登りもないし、
あたり一面ガスに包まれて視界は真っ白だし、
なんだか達成感に欠ける登頂でした。
晴れていたら、
杓子・鑓、剱・立山、朝日岳、頸城山塊と、
朝日に輝く360℃の大パノラマが楽しめましたのに。
まあ水が豊富ってことは、
こういう天気の日が多いってことなんでしょうね。
ここからは白い岩屑の稜線をたどって進みます。
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ライチョウの散歩道だそうですよ。
会えるかな?
点在するお花畑に心が洗われます。(って汚れてるのか?)
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(密度濃く咲くピンクが美しいイブキジャコウソウ。
白い小花はタカネツメクサとシコタンソウ)
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(ガスで前をゆくシロクマ相方もかすみます)
時々雲が切れます。
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(晴れると絶景なのに)
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(コマクサの群生。なぜこの花はこんな砂礫を選んで咲くんでしょうな)
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(白馬大池を目指して歩みます)
三国境付近。
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(晴れ間が…!標高2,563mの鉢ヶ岳です)
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(シロクマ相方、雲の上を歩くかのよう)
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(とか、のんきに眺めてたら見えなくなってきましたよ。待ってー!)
ずいぶん晴れてきました。
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(この晴れ間を白馬岳山頂にほしかった)
9:22、小蓮華山の山頂に到着。
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(山頂?なだらかなんだけど…)
2007年に三角点が置かれた山頂部は崩落したそうです。
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(リンドウみたいな花を咲かせるチシマギキョウ)
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(あちこちに群生するハクサンイチゲ)
あっ!
ライチョウさん、いたー!!
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(まんなかより左上。夏なので痩せてます。
わかりにくいですが赤いアイラインくっきりの男の子)
今回出会ったのはこの子1羽だけでした。
5年前の北岳では、
白い羽に生えかわり始めの子が6羽もいて、
私の足元をちょろちょろと
平飼いのニワトリのごとく無防備に歩き回ってくれたのに、
あれは奇跡だったみたいです。
知らないから値打ちも感じなかったわ。
10:33、船越ノ頭、到着。
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(ちょっと休憩)
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(たぶんミネウスユキソウ…エーデルワイスの仲間です)
本日の目的地、白馬大池が見えてきました。
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ハイマツのしげる雷鳥坂をテンポよくくだって。
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最後はお花畑をめでながら。
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(チングルマの大群生。ピンクはイワカガミ)
11:30頃、白馬大池のテント場に到着。
後ろに大きな池、前に花の咲き乱れる湿原と最高のロケーションです。
今日も早い到着でした。
湿原をまん前に眺められる絶好の位置にテントを張って、お昼ごはんです。
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(よそさまのテントにアゲハ蝶のお客さま)
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(池にはクロサンショウウオがわらわらいます。
8cmくらい。ぬめっとした触感←さわってみた)
お昼ごはんも食べたし、天気も回復してきたし。
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(と、シエスタのシロクマ相方)
「日差しがきつい。暑いよ」
あっちにお花畑と残雪がきれいな場所がありますよ。
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「ここはいいねー」
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(日よけに傘を立ててあげるよくできたツマ)
でもここ、ぶんぶんと蚊がやってくるのです。
蚊がいるのは池があるから?標高が2,380mと低いから?
昨日の村営頂上宿舎のテント場(2,730m)にはいませんでした。
ここのテント場は広く、高校や中学主催と思われる団体さんもいて、
どんどんテントが張られてゆきます。
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(ここからさらに増えてスキマなくびっちりに)
そういや今日は8月11日、山の日でした。
山の日に山にいる私たち。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」、
この祝日の使い方として正しいです。
テントは最終的に200張り近くいったんじゃないかなあ。
ぎゅうぎゅうで、水はけの悪い場所にまで張られてました。
「ほらね、早く来て正解だったでしょ」と誇らしげなシロクマ相方。
午後3時くらいかな、お天気が崩れだしました。
雨が降ったり止んだり。
テントに打ち付けるように激しく降ることも。
カミナリの音も聞こえます。
登山パトロールの方が登山道入り口に立って、
登山者さんに話しかけ、いまからの出発を踏みとどまらせたりしています。
いわく、
「カミナリは特に危険です。
山のカミナリはね、横から来るんですよ。
遮るものもないし、
下界と違って逃げようがないんです」と。
横から来るカミナリ!
そうか、山は雲の上、雲の中なんだ。
確かにそれは怖そうです。
「そうだよ、こんな天気でいまから登るなんて自殺行為だよ。
知らないとどれだけ危険かわからないんだね」
と、シロクマ相方。
知識がなくて体力に自信があったら、
「いまから急げば山頂の山小屋へ着ける!」とか行っちゃいそう。
怖っ!
この山は登山パトロールの方がたくさんいらして、
あちこちで素晴らしい働きをしています。
16:30、晩ごはんです。
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(お花畑を眺めつつ食べるカップヌードルはオツなもの)
日が落ちてからどしゃ降りになって、
場所によっては巨大な水たまりが。
水上生活者か?って水に浮いたようなテントも出現しました。
みんなで協力して場所移動したもよう。
テント場に早くに到着することがいかに大切か、よくわかりました。
明日は下山です。
さすがに3日めともなると、
アタマを洗いたい衝動を抑えるのが大変。
涼しいとはいえ、
このカラダはきっと匂いを放ってるんだろうなあ、と気になります。
私が登山を真に楽しめるのは3日めまでですね。
明日はお風呂を楽しみに下山をがんばります。
ご覧いただきありがとうございました。