5月のテーマは、エミリア=ロマーニャ州でした。
最近、地震のあったところです。
一日も早く復興されますように。
待機中の材料たち。サクランボの上に乗っかってるキカイは種くり抜き器。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/f9/c77f49862877eae2719c7ba4695b2b9b.jpg)
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毎度いい仕事をしてくださるストーブさん。お鍋好きの先生はストーブ派。
色もデザインも大好きなんですが、重すぎるところがネックとなって、私はルクルーゼ派。
4キロ以上あるお鍋を先生は片手で持ち上げます。お料理って力仕事ですね。
アンティパスト
Gratinati con parmigiano e pinoli
(ホウレン草のパルミジャーノと松の実かけオーブン焼き)
エミリア=ロマーニャ州のパルマといえば、有名なのは生ハムともうひとつ、
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(ホウレン草のパルミジャーノと松の実かけオーブン焼き)
エミリア=ロマーニャ州のパルマといえば、有名なのは生ハムともうひとつ、
イタリアチーズの王様、パルミジャーノ・レッジャーノ。
それをふんだんに使った前菜は、見た目は地味ながら、チーズ味が濃厚でうまし。
それをふんだんに使った前菜は、見た目は地味ながら、チーズ味が濃厚でうまし。
今回の地震でパルミジャーノ・レッジャーノをはじめとするチーズの工場も大変な被害を被ったとか。
チーズの被害額が控えめに計算しても250億円以上ですって。
パルミジャーノは熟成2年以上のものがおいしいので、
今すぐ損失分を増産、とはいかないわけで…値上がりが怖いです。
プリモピアット
プリモピアット
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(ジャガイモのニョッキ サルスィッチャとナスのソース)
エミリア=ロマーニャ州では生パスタが主流。
パン屋さんがあるような感覚で量り売りの生パスタ屋さんがあるらしく、うらやましい限り。
今月の生パスタは久しぶりのニョッキでした。
先生のレシピのニョッキは格別のおいしさ。
ナツメグをすりおろし中。するたびいい香りが漂ってきます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/14/2404cf220687ea2e9f1d4f997e72cc90.jpg)
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市販のものや料理本レシピのもの、ちゃんとしたレストランでいただくものとも別物です。
初めていただいたときは、ほろほろと口の中で崩れるやさしいおいしさに感激しました。
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フォークやミニ羽子板みたいな専用の型を使ってのニョッキ作り。
みんなでおしゃべりしながらのちまちました作業はとても楽しい。でもひとりでは絶対にしない。
ジャガイモと粉の割合、練り具合に秘密があるのですが、なにせ取り扱いが難しい。
途中で崩れてしまわないか、とても神経を使います。
だから「これはレストランでは作れないでしょう」と。
堂々と自慢していただきたい激ウマニョッキなのです。
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ぽよよん、ぽよよんと順番待ちしているみたいにひとつずつ浮上してくるかわいいニョッキたち。
サルスィッチャは生ソーセージのことで、当然イチから作ります。自家製ハーブも入れて。
あら挽きの豚肉のほかにパンチェッタという手作りの生ベーコンも使いました。
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ジャガイモ、ナス、トマト、お肉…
この平凡な材料がこんなにおいしくなるんだから、まさに魔法ですよ。
セコンドピアット
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(スペアリブのバルサミコ酢煮 マイタケのオーブン焼き添え)
バルサミコ酢もエミリア=ロマーニャ州の名産。モデナ生まれです。
よくドレッシングに使いますが、私はアイスクリームにかけるのが好き。
ベリーのソースみたいな味わいになるんです。
バルサミコ酢でお肉を煮込むのは初めて。
日本でも魚料理にお酢を入れると、臭みも抜けてさっぱりおいしいから、あの感覚?
「そうそう。だからバルサミコ酢ってぶり大根に使ってもおいしいのよー!」
さすが料理研究家はいろんな活用法をご存知です。
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今回も出血大サービスの大盤振る舞い。
スペアリブはお味もさることながら、骨離れがよくて、食べやすかったです。
この一皿はトドメをさすかのようながっつりボリュームでした。
ドルチェ
ドルチェ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a9/64d882bfecf2ed46a62b64188673f438.jpg)
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Clafoutis alla ciliegie (チェリーのクラフォーティス)
フランスでいうところのさくらんぼのクラフティかと。
エミリア=ロマーニャ州ではサクランボをはじめとする果物もたくさん採れます。
生では手に入らないので、今回はアメリカンチェリーを使用。
それをぎゅうぎゅうぎゅうとスキマなくつめて、![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/7c/84812ae6b7a1ff43ef1790481e369336.jpg)
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アーモンドプードル、タマゴ、ミルク、バターなどで作ったタネを流し込んで焼きました。
カンタン、素朴だけれど、季節感も手伝っておいしさ倍増。
こういうお菓子をレストランやカフェでも出してくれるといいのになあ。
今月のワイン
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モッレリーノ ディ スカンサーノ ロッジアーノ
トスカーナ産のサンジョベーゼという種類のぶどうを使っているそうです。
私はお酒の味はわからないのですが、果実っぽくて飲みやすかった方。
絵本の挿絵みたいなラベルがかわいい。
絵本の挿絵みたいなラベルがかわいい。
おまけのリキュール
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ノチェはクルミ。エミリア=ロマーニャ産のクルミのリキュールです。
のん兵衛さんの先生は時々珍しいお酒を手に入れては、試飲させてくださいます。
飲めない私もこの匂いにはくらっときました。
クルミの香ばしい味と香りがうなるほど濃厚。
これとチョコを同時に頬張りたい!
パウンドケーキに入れても間違いなくおいしいよ!
ボトルのてっぺんについているのは本物のクルミ。このセンスがイタリアだー。
ということで、今月もおなかいっぱい、ほろ酔い大満足の5時間でした。
毎回毎回、お料理もお菓子もお酒もコーヒーもとことん堪能して、長居させてもらってます。
ひと、お料理、食べること・飲むこと、全部好きじゃないとできないお仕事だなー。