お酒を呑んでも、睡眠薬を飲んでも寝付けない夜、空は白ばみ始めて、タバコの煙が細く青く揺れる頃それは静かにやって来る。
あたしは密かにそれを添い寝屋スカルと呼んでいる。外見はその名の通り、学校の理科室にあるような、ガイコツだ。
黒い布を纏ってはいるが、肉片ひとつ、髪の毛一本生えていないので、それが、彼なのか彼女なのか、何歳なのか全く分からない。
一度名前を聞いてみたことがあるが、答えるはずもない。なにしろ、舌がないのだから。
スカルの目は空洞だ。あたしはそれをじっと眺める。吸い込まれそうな闇。
だけど、それはあたしをひどく安心させる。
スカルは真っ白でとても綺麗だ。当たり前だが余計なものはいっさいついていない。
台所や床の上、コタツどこでも倒れこむあたしをスカルは布団に促す。あたしはスカルの手首に触れる
続く~
あたしは密かにそれを添い寝屋スカルと呼んでいる。外見はその名の通り、学校の理科室にあるような、ガイコツだ。
黒い布を纏ってはいるが、肉片ひとつ、髪の毛一本生えていないので、それが、彼なのか彼女なのか、何歳なのか全く分からない。
一度名前を聞いてみたことがあるが、答えるはずもない。なにしろ、舌がないのだから。
スカルの目は空洞だ。あたしはそれをじっと眺める。吸い込まれそうな闇。
だけど、それはあたしをひどく安心させる。
スカルは真っ白でとても綺麗だ。当たり前だが余計なものはいっさいついていない。
台所や床の上、コタツどこでも倒れこむあたしをスカルは布団に促す。あたしはスカルの手首に触れる
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