以前大騒ぎしたおじいちゃんの話をした。以来おじいちゃんはしょっちゅうお店に来るようになった。あたしと副店長、どうやらお気に召したらしい。今日も話に付き合った。他の人は言う。もうすぐあんた居なくなるんだから相手にしたら駄目だよ、って。確かに。無責任にのら猫にエサを与えるようなものだ。例え悪いけど。でもおじいちゃん見てると不安で仕方なくなるのだ。一人で淋しいのだろうな、とか。まあこれは偽善であって本音は自分の将来を見ているようで不安になるのだ。母親がもし死んだらあたしは、一人になる。弟はいるが何せ自由人、頼れないし縛れない。一人でもし認知などに掛かれば他人に迷惑かけること必須なのだ。出来ればあまり長生きせずポックリ逝きたいが何せ父親の血を濃く継いでいる。長生き家系なのだ。しかも祖父母揃って呆けている。怖い。背筋が凍り付く。おじいちゃんが来る度にあたしは、怯える。でも無視できない。冷や汗をかきながら明日もおじいちゃんの相手をするだろう。偽善。ごめんなさい、あたしは、もうすぐ旅立ちます。おじいちゃん、ごめんなさい。でも不安だけは連れて行くので許して下さい。高齢化とはこのことなのね。もはや他人事ではない。不安だ。不安、不安
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