モンペリエで独り言。

南仏モンペリエでぶつぶつぶつぶつ…

感動のフィナーレ?

2017-07-28 | モンペリエ
これまでのあらすじ
小切手を預けに銀行に行った私。
そこには、一生かかっても小切手提出マシンを扱えなさそうな老婆が!!
覚悟を決め、老婆を助ける決心をする私。
手助けをしようとするものの、その邪魔ばかりをする老婆。
紆余曲折を経て、なんとか、老婆の小切手を機械に吸い込ませることに成功!!
そしてその後は…?



小切手が無事、機械に吸い込まれ、老婆は歓喜した。
「やったわ!!どうもありがとう!!マドモアゼル!!」
初めて笑顔を見せた老婆。感動すらしている。
周りで見ていたカップルもホッとした様子。

あれ?この機械はこんなに感動するものだっけか?と首を傾げつつ、まだ終わっていないからと、金額の確認をしてもらい、受領書を受け取る。

受領書を老婆に渡すと、
「どうもありがとう。一体何が悪かったのかしら?」
と私に問う老婆。

「たぶん、口座番号を打ち間違えていたんだと思いますよ。打ち間違えてなくても、次のステップでにっちもさっちもいかなくなっていたでしょうが…
と笑顔で丁寧に答え、お別れした。

その後、無事、自分の分の小切手もマシンに預け入れ、銀行を後にした時には、疲労困憊状態だった。

老婆のあの警戒心は、フランスで生きていく上で必要なもので、責められるものではない。
銀行で、誰かが親切に話しかけてきたら、まずは信用しない方がいい。
私も、完全に自分が怪しいのを理解した上で、手伝っていたのだから、盗人扱いされても、うんざりしたというだけで、ショックも受けていない。

ただ、銀行側はマシンのみの設置に切り替えるのなら、老人にも分かるように説明を付けるなりしたらどうなのだろうか?
そうすれば、耳元で大声で怒鳴られることもなく、このような徒労感も感じることはなかっただろうに…


モンペリエ 植物園のネコ

今回の教訓・歳を取って耳が悪くなっても、人の耳元で怒鳴ってはいけない。


←ちゃん、ちゃん。