モンペリエで独り言。

南仏モンペリエでぶつぶつぶつぶつ…

今、モンペリエで起きていること。-モンペリエ法律大学襲撃事件ー

2018-03-24 | モンペリエ
何年も前の話になってしまうが、私はポール・ヴァレリー大学の学生であった時期がある。


ポール・ヴァレリー大学 一部の活動家以外は、普通の学生たちが通う。

昨日の記事に、モンペリエの大学が数週間前からストライキを行っている、理由は知らないと書いた。

ポール・ヴァレリー大学の学生をしていると、2年に1度の割合で大規模なストライキが発生する。
ストライキが決行された大学は、学生が門を閉じ、教室にあった机や椅子でバリケードが張られているので、たとえ裏口から大学に入れたとしても、教室まで辿り付くことが出来ない。

ストライキ決行の初日などは、まだバリケードなどが不完全なので、大講堂は占拠されていても、小さな教室で行われる授業などは通常通り行われることもあったが、まあ、数日後にはご丁寧にきっちりと誰も大学に入れないようになる。
それが、テスト期間1ヵ月前だったり、直前だったりと、時期に関係なく行われるのだから、学生、講師陣共に大迷惑を被る。

特にポール・ヴァレリー大学は付属の施設に、外国人用のフランス語コースがあるので、半年や1年のみの滞在予定の外国人にとっては、1ヵ月も大学を封鎖されたり、その影響でテスト期間がずらされたりするなどたまったものではない。
大学付属とはいえ、外国人用のフランス語コースは私立の扱いになるので、フランス大学生よりもだいぶ高いお金を払っているのだ。(※最近は、ストが起きても、フランス語コースのみは例外的に授業が行われる)


ストライキ 2009年

一時期、あまりにもストがひどいので、色々情報を収集した同級生の話によると、一部の活動家の学生が、ストを決行するための会議を開き、投票によって、ストが行われるかどうかが決まるのだが、3割の賛成で可決されるという。
それを阻止するためには、学生全員でその会議に行って、反対に投票するしかないのだが、いかんせん、その会議とやらがいつ行われているのかも誰も知らない。

ごく最近起きたモンペリエの出来事に、木曜日の真夜中、モンペリエ法律大学の大講堂を占拠し、ストを行っていた50人くらいの学生たちが、棒を持ち覆面をした10人程度の男たちに、暴力によって追い出されるというのがあった。
数人のけが人を出し、救急車で運ばれる騒ぎとなった。その騒ぎの中、モンペリエ法律大学の学長はその場にいたにも関わらず、何もしなかったとして、学生たちから辞職の要求のデモが行われている。


ストライキ 2009年

Facebookでも、その場にいたという学生数人が、法律大学の学長が覆面男たちを雇った黒幕のように書いた記事を、動画付きで上げており、何回となくシェアされている。
ただね、彼らは自らを「学生」と言うだけで、「どこの」学生かは明確にしていないの。

Facebookなので、本人のプロフィールのページに行き、本人の写真を見てみると、断言はできないが、ポール・ヴァレリーのカラーの女性。
日本の大学でもそうだが、大学によって、学生の服装や雰囲気の傾向はあり、最近はそうでもなくなったものの、ポール・ヴァレリーは自由な、ヒッピーがかった服装。フランス最古の法律大学であるモンペリエ法律大学の学生はもう少し、きっちりした格好をしているイメージ。

どこかに、どこの学生なのか載っている記事はないのかと探してみたら、MIDI LIBREのみ、どこの学生かを明記したうえで記事にしていた。(記事はコチラ


ストライキ 2009年 

それによるとポール・ヴァレリー大学の学生たちが、モンペリエ法律大学の講堂を占拠し、モンペリエ法律大学の学長が、大学を無茶苦茶にされないためであったのか夜中まで彼らのいる講堂におり、そこに、例の覆面男たちがやってきたというもの。

コメント欄なので、真偽は確かではないが、「私は、モンペリエ法律大学の学生だ。彼らは投票時、法律大学の学生が入れないように、ドアにバリケードをし、ストを可決させた。その上、落書きをし、トイレを無茶苦茶にした」とのコメントもあった。

要は、「早稲田大学の学生が、慶応大学の大講堂を占拠して、学内で破壊行動を行った。夜中の占拠中の大講堂には占拠する早稲田大学の学生のほか、慶応大学の学長がいた。そこに、棒を持ち、覆面を被った男たちが侵入し、暴力によって、早稲田大学の学生を追い出した。占拠していた早稲田大学の学生は慶応大学の学長の辞職を要求した」というものだろう。(※ただの例えです)


ストライキ 2010年

私は暴力による解決には全く賛成しないし、その場にいなかったので、モンペリエ法律大学の学長の行動が正しかったのかどうかも知らない。
ただ、今日、Le Monde, Le Figaro, Le Parisienなど有名どころの新聞の記事を読んでも、どこにも「どこの」学生が証言していることなのか書かれていないので、こんなブログの1記事にだが、私が調べた限りを明記しておきたい。


←ありがとうございます。




それは1通のメッセージから始まった(3)

2018-03-24 | フランス
それは1通のメッセージから始まった(1)
それは1通のメッセージから始まった(2
…の続きです。

・メッセージが全部大文字。
・コミュニケーションが成り立たない。
・こちらから場所と時間をいくつか指定したのに、全く無視して、自分の仕事場に呼びつける。
・呼びつけておいて、間違えた住所を教えた上、悪びれない。

メッセージのやり取りの時点で、危険人物の可能性を80%ほど感じていたのだが、この時点でもう100%。
既に前を3往復ほどした建物の、彼女が鍵を開けたドアを開けて入ると、案の定というか…

まあ、誰もいないよね。当然の如く…

ドアもたくさんあって、どこにいるかも分からないし、このまま帰っちゃおうかな~なんて思いつつ、しばらく待っていると、あの部屋に入れと指示する女性が一人。

よく分からないまま部屋に入ってみると、男性が一人いるだけで、それらしき女性はおらず。
手持無沙汰にしていると、先ほど部屋に入れと指示した女性が部屋に入ってきた。その彼女が空いている机に座ったのを見て、やっと私にメッセージを送ったのが彼女だと気付く。

まず自分が誰か、自己紹介した方が良かったんじゃないかな?無理か…

ほぼ挨拶もなしに、椅子を勧められることもなく、ホッチキスだらけの自分の作品を私に見せ、折り紙に対する情熱を話し出す彼女。
作品を写真で見せてもらったが、ノートの切れ端を利用したのが分かる作品や、ホッチキスが目立つ作品などで、素人目に見てもアマチュアを越えない域。
これで展覧会をしたということは、誰かの弱みでも握っていたのだろうか?

折り紙は文房具屋さんや、インターネットで買えることを伝え、ホッチキスはあまり利用しない方がいいと進言してみる。

一番最初のメッセージから、てっきり彼女が折り紙についてのアドバイスを求めていて、折り紙の授業でも望んでいるのかと思っていたのだが、どうやら違ったらしい。

彼女の望みは、「こんなに素晴らしい技術を持っている私と組まないか?折り紙のアトリエをしているなら私がやりたい。自分の折り紙を販売して、それを仕事にしたい」というものだった。

そこにアソシエーションに対するメリットは一つも見いだせず、丁重にお断りした。

アソシエーションでも、雇用は出来るのだが、企業と同じように人件費が掛かるので、そんなお金はないし、個人事業主として、委託という形なら働いてもらうことも可能なのだが、それを言うと彼女は本当に個人事業主の資格を取りかねなかったので、特に説明もしないでおいた。


LANA Sを隙あらば噛もうとするが、お客さんは噛まない良い子♪

そもそも仕事探す相手を間違えているのだが、仕事が欲しいなら、まず名前くらいは名乗り、ある程度の常識は踏まえた上で(2文字目以降は小文字を使うなど)メッセージを送り、コミュニケーションを取ることが可能になり、相手を提案を無視して、自分の都合で呼び出さず、間違った住所を教えず、呼び出したなら呼び出したで、丁重に出迎え、椅子は勧め、茶の一杯くらい出したら良かったんじゃないかな…と思う。清々までにコンプリート!!



←自己中心的なだけで、そこに悪意がなかったのだけは救いね。


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こんにちは。Association Rikyu /ABC Ryugakuと申します。
この度、3月25日(日)に日仏交流会を行います。

フランス語の上達を目指す方、フランス人、日本人とお友達になりたい方、フランスのPâques を体験されたい方、ご参加お待ちしております。
歌を歌うのがお好きな方、フランス語の発音を良くされたい方に、カラオケ部屋もあります。
 
日時 : 2018年3月25日(日)14時30分から17時30分まで 
   (夏時間に変わる日なのでご注意を!!)
場所 : Le Faubourg, 15 rue du Faubourg de Nîmes, 34000 Montpellier
   (トラム1号、2号、4号線Corum 駅の目の前です)
参加費: 1,5 € (飲み物や軽くつまめるものなど、何か一品お持ち下さい。)

FB : https://www.facebook.com/rikyu.asso/
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Contact : rikyu.asso@gmail.com

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スト、デモ、テロ。

2018-03-24 | フランス
今日の午後、待ち合わせがあったので、トラムの駅に向かったら、やけに街に人が多いことに気づく。
この人の多さは、デモやストライキでトラムが止まっていることを表す。

様子を見るとどうやら、乗りたかったトラム1号線と4号線が止まっているらしい。
2号線、3号線は進路を変更して動いているようだ。
仕方がないので、目的地まで歩くことにした。

モンペリエの大学は、2,3週間前からストライキ中。理由は知らぬ。

昨日、今日(22,23日)はフランス全土で、デモやストライキが行われた。(記事はコチラ
公務員の削減、福利厚生の削減、SNCF(フランス国鉄)の民営化など、要は政府の発表した法改正案に反対する、複数の労働組合によるもの。

それに便乗したのか、エールフランスも賃金値上げを求め、ストライキ決行。
フランス人の友人が23日に日本に出発するはずで、とても楽しみにしていたのだが、無事に立てたのだろうか?

これもまたその混乱に便乗したのか、本日23日、カルカッソンヌ(モンペリエから電車で1時間半ほどのところ)で、再びテロ発生。
死者も出たと聞いて、残念な限り。Toutes mes condoléances 代わりに人質になった警察官の無事を祈るばかり。
ここ半年ほど、イベントなどで人ごみの中に入っても、以前ほどの緊張感はなくなったなと感じていたのだが…


県庁前に集まる人たち。暴徒化やテロなどを防ぐため、周りは警察に囲まれている。

少し落ち着くまで、あまり遠出などしないのが吉。


←以下、SNCFのストライキ予定日。

4月
3日、4日、8日、9日、13日、14日、18日、19日、23日、24日、28日、29日

5月
3日、4日、8日、9日、13日、14日、18日、19日、23日、24日、28日、29日

6月
2日、3日、7日、8日、12日、13日、17日、18日、22日、23日、27日、28日


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それは1通のメッセージから始まった(2)

2018-03-23 | フランス
昨日の続きです。(昨日の記事はコチラ

お願いされた割には、こちらからの提案は完全無視で、彼女の仕事場に呼び出された私。
前日にGoogleマップで場所を調べ、知っている場所だと確認。
教えられた住所の道に入ると、案の定というか何というか、教えられた番地はなし。

うわあ、住所間違って教えられているし…

一度、近くのトラムの駅まで戻り、道を確認。
もう一度行ってみるものも、先ほどなかった番地が現れるはずもなく。
次の番地の下一桁が同じで、それらしき建物だったので、ドアを開けようとするも施錠されていて入れず。

「すみませんが、あなたの仕事場の住所は××ではありませんか」

とメッセージを送って、5分ほど待ってみるも返信もなし。

「ごめんなさい。あなたの住所は見つかりません」

とメッセージを送り、帰路に着くことにする。
住所を間違って送ってきた時点で、まあアレな人決定だったので、会わずに済んで良かったと思いながら歩き出すと、電話が掛かってきた。

「今どこなの?」

「××駅の近くですけれど、あなたの住所は××ではありませんか?」

「いいからいいから。植物園まで行って!!」とのこと。

いや、住所間違っていたの良くないし、植物園まで戻れということは、全く違う場所なのか?と思い、言われた通りに戻る。

「植物園の隣に、赤十字があるでしょ?そこを下って!!」

とのご命令。
うん。間違えた住所教えられたおかげで、さっきから上り下り繰り返している場所だね?

「だから、あなたの住所は××通りの××なんでしょ?さっき2度ほど前を通ったんですよ!!」
と、叫ぶも、

「いいからいいから!!」
と相変わらず言うだけ。

いや、良くないし!!謝る気もないのね。

果たして、何度か通った道を再び曲がると、遠くに彼女らしい姿が見える。


モンペリエ

「じゃ、鍵開けといたから」と電話口で言うと、再び建物の中に入る彼女が見えた。


←呼び出した上、間違えた住所を教えて平然としている彼女の要求は一体何なのか?明日で終わり。



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それは1通のメッセージから始まった(1)

2018-03-22 | フランス
先日、突然、私のスマートフォンに一通のメッセージが入った。

「こんにちは。マダム。
私は折り紙を始めました。
展覧会をするためにアドバイスが欲しいのです。
既に一度〇〇で、展覧会をしました。
この道を続けるためにあなたの助けが必要です。
ありがとう。」

うん。まず名乗ろうか…

そのすべて大文字のメッセージを見ながら、一体大人なのか、子供なのかも分かりかねた。
子供になら折り紙は教えられるが、大人にも教えられるだろうかとちょっと迷う。

まずメッセージのお礼を言い、名前と年齢が知りたいことを伝える。

「名字 デュポン (仮)
名前 マリー (仮)
19××年×月×日生まれ」

とだけ再び大文字のみでの返信が。

うわあ、変な人に絡まれてる~。 めんどくさいぃぃ~

仕方がないので、会うだけ会ってみようと、いくつかの日程と場所を指定する。
すると来た返信が、

「私の仕事場に朝来なさい」

うわあ、指定した時間場所、全部無視~!!そして全部大文字…


モンペリエ

これはさっさと話にケリをつけてしまった方がいいと、翌日の朝行くことを連絡し、彼女の仕事場の住所を聞き出す。



←彼女は変人なのか、ただの機械音痴なのか?明日に続く。


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