モンペリエで独り言。

南仏モンペリエでぶつぶつぶつぶつ…

【思い出話2】クラクションを鳴らされる。

2018-08-21 | モンペリエ

モンペリエから車で30分 エグモルト

先日、知り合いの人とお茶をしていて、フランスに来た頃のカルチャーショックが話題になった。
それで思い出した話が2つほどあるので、今日はその2つ目。
1つ目はコチラ。

昔々のお話。
Sが元夫と結婚式を挙げた日のこと。

お友達の車に市民婚をするための会場まで乗せてもらった。
ウエディングドレスを着て、駐車場から会場まで着いて歩いていると、一台の車の前を横切る。

すると「プププー!!」とクラクションを鳴らされた。
運転席に座っている男性を見ると笑顔。「でも、クラクションを鳴らしたということは何か悪いことでもしただろうか?それとも何か手伝いなど必要なのだろうか?」と思い、車に近づく。

笑顔の男性は再び「プププー!!」とクラクション。
どうやら私は悪いことをしたわけでもないし、隣に座っているパートナーが元気そうな様子から見ると、彼自身も非常事態でもないらしい。

「何がどうなっているのやら」と首を傾げていると、男性はもう一度クラクションを鳴らした。
すると、助手席の女性が男性に何やら囁いた。窓を開けると男性は、「フランスではね、お祝いの時にクラクションを鳴らすのさ」と説明してくれた。

「お祝いにクラクションを鳴らす?」よく分からなかったが、「どうもありがとう」と笑顔で立ち去ってみた。
フランスに暮らしてまだ2年ほどだったので、あの頃はよく分からなかったのだが、フランス人て、サッカーで勝ったり、結婚式があったりすると、街中をクラクションを鳴らしながら走る人種なの。


昔のモンペリエの市民婚会場。この市長代理の人は今のモンペリエ市長。 ちなみに私の結婚式の時の写真ではない。

なので、「あれ?」という場合にクラクションを鳴らされた場合は、お祝いの意味かもしれないので、笑顔を返しておけば大丈夫。


←日本てお祝いの時にクラクション鳴らしたりしないよね??

【思い出話1】舌打ちをされる。

2018-08-20 | モンペリエ

モンペリエの隣町 カステルノー・ル・レズ

先日、知り合いの人とお茶をしていて、フランスに来た頃のカルチャーショックが話題になった。
それで思い出した話が2つほどあるので、今日と明日に分けて書こうと思う。

1つ目は私が大学生の頃に1度、フランスに短期留学に来た時の話。

Sが学生だったころのパリ。1900年くらい。 
pixabay

留学した都市は別々だったが、仲の良い友達も同時期に留学に来ていたので、4人でパリで落ち合った。
夕方、4人でちょっと道に迷ってしまい、ちょうどそこを通りがかった運の悪いご婦人に片言で道を聞くと、親切に道を教えてくれた。

「めるしー!!」
と、後ろから皆で叫んだら…

「ちっ!!」と舌打ちされた。



「あれ?怒ってる??」
と、顔を見合わせて、3人で困惑。
あんなに親切に教えてくれたのに??

もう一人は半年前から家族でフランスに来ている友達で「いや、舌打ちに悪い意味はないはずだよ?」と言う。
でもその頃は、イライラした時の舌打ちしか知らないわけで、ずっとなんとなくその時の戸惑いを覚えていた。


pixabay

フランスに住んで10年過ぎた今なら分かる。
あれはただ「いいえ。どうってことないわ」とか「どういたしまして」の舌打ちだったのだと。
フランス人、「どういたしまして」などの代わりに、笑顔でウインクしながら「ちっ!」とか「かっ!」とか舌で音を鳴らして返事をすることが多いの。
わたしはウインクが好きなので、されるたびにキュンキュンしてるんだけど… どうでもいい情報。


pixabay

そういう訳で、フランスに来て日本では有り得ない場面で舌打ちされたら、「あ、返事してくれたんだな」くらいに思っておけば大丈夫。


←「ちっ!」

※2枚目の写真は冗談です。このアールヌーヴォーの時代にフランスに生まれたかった…




物を落とす日。

2018-08-19 | 死ぬほどどうでもいい話

モンペリエから車で30分 エグモルト

昨日は、物を落とす日だった。

プラスチックの米計量カップを元の場所に戻そうとして落とし、ペットボトルの蓋やスプーンを後ろに置こうとして落とし、ズッキーニのヘタをゴミ箱に捨てようとして落とし、スプーンを運ぼうとして落とし…と、軽い物をつかんでは落とすの繰り返し。

…あれ?手が悪化してる?

…と流石に、1時間ほどして気が付いた。



インターネットで調べてみたら、鑑別に脳梗塞が出てきてしまったので、念のため脳梗塞のセルフチェックをしてみたのだが、脳梗塞ではなさそう。

気休めに手の体操でもするかと、youtubeを検索してみると、今までしていた体操のほかにも紹介している動画があったのでしてみた。



2番目の体操を「腱鞘炎が痛いな」と思いながらやり、「痛いんだったらしちゃダメか」と思い直して、数回で止めたのだが、筋を違えたらしく、今朝は腱鞘炎のあるところの筋が痛かった。



前日はやらなかったのだが筋肉を緩める体操を紹介している動画もあったので、今朝はそれを試した後に、最初の動画の出来る体操だけしてみたら、筋が痛いのは治った。
毎日、2番目の動画の筋肉を緩める体操をしてから、無理のない程度に最初の動画の体操をしてみると良さそう。



私が持っているのは手根管症候群肘部管症候群なのだが、手の痺れがある知り合いの話を聞いてテストをしてみると、手根管症候群の人はそれなりにいるので、夜、手が痺れて起きるような人は、一度病院に行った方がいい。


←日本だったら手の整形外科、フランスだったらまず掛かり付け医(リウマチ科に回される)。



ジェノバの橋の崩落。

2018-08-18 | フランス

モンペリエから車で30分 エグモルト

パリからモンペリエにバカンスで戻って来た友人と久々に会っていた。
一緒に食事をした後、家でお茶をしていたのだが、ニュースを付けていたら、イタリアの橋の崩落ニュースが流れてきた。

「この橋の崩れる映像見た?すごかったわよね」
と、友人がつぶやき、2人でニュースを見る。

崩落した部分に一番近いところを走っていた男性は、「一台の車が直前に横を追い越していったんだけど、崩れた橋と一緒に落ちて行ったよ」と話す。後ろにいた車の男性と話し合い、歩いて戻ることにしたという。途中、事情を知らないドライバーたちに橋の崩落を話し、一緒に退却したらしい。

この事故に巻き込まれたフランス人はバカンス中だった19歳から22歳の若者4人。
トゥールーズからニームを通り、シチリア島で行われるテクノ音楽祭に行く予定だったという。

この日この時間この場所に居なければ、1分でもタイミングが違えば、事故に巻き込まれることはなかっただろうと友人と話した。
本当にタイミングが悪かった。


ジェノバ
pixabay

トゥールーズからシチリアまで、4人で楽しくドライブしながらの旅だったろうに、こんなことになってしまってやるせない。


←安らかに…









別居希望。

2018-08-17 | モンペリエ

モンペリエから車で30分 中世の街エグモルト

ウチの中庭には5年ほど、1匹のトカゲが住み着いていたのだが、そのトカゲは去年お亡くなりに…
中庭で、干からびてミイラになった状態で発見された。
たまに家の中に入ってきたのを見つけては「ギャー!!」と可愛くない叫び声をあげていたのも懐かしい。

それ以来トカゲなしの生活になったかと思ったら、2ヵ月ほど前に、壁にトカゲのフンらしきものを発見。
「これは…いる!!」と思っていたら、案の定、1ヵ月後、7センチほどの小さなトカゲを中庭への出入り口で見つけた。

このトカゲは、あの彼(彼女)の子供なのかしら?とも思うが、インターネットでトカゲの生態を調べるとなると、もれなく写真が付いてくるので、自分の好奇心を追求するのは諦めた。
外にいる分には別にいい。虫でも何でもたくさん食べておくれ。


エグモルト かつてはここから銃を撃っていたらしい。

で、先週、ふと夜天井を見ると、トカゲが張り付いていた。

いやぁあああ!!共同生活はしないって約束でしょ!!

触れないので、そのまま作業をしていると、「ポト」と微かな音がしたと思ったら、天井にいたはずのトカゲが消えていた。

いやぁあああああ!!見えてるのは嫌だけど、見えてないのはもっと嫌!!

取り乱しそうになったが、「きっと、どこかの隙間から出たんだ。そうに違いない」と思うことで、心を静める。
こんな爬虫類に好奇心いっぱいのネコがいて、爬虫類嫌いの人間がいる住居なんて、住みにくいに違いない。
そう自分自身を納得させ、次の日の夜、トイレに起きたら、いやぁあああ!!まだいる!!となった。

その後、2日ほど姿を現さなかったので、夜だけ中に入って来ていたのだろうか?と希望的観測をしていたのだが、どうやら昼間も家にいたらしい。
ある朝起きて、サロンに置いてあったスリッパを履こうと思ったら、なにやらLANAがスリッパに興味を持っている。スリッパに手を突っ込んでご機嫌にしているネコさんは多いので、「LANAもついに、スリッパネコさん仲間入りかしら?」と思いながら、スリッパを上げると、そこにはあたふた逃げていくトカゲ。ソファの下に入っていった。

ええと、今までずっとソファの下に隠れていたのかしら?

…という訳で、現在、トカゲ(体長約7㎝。性別不明)と同居中。


2枚目の写真は外から見るとこんな隙間。

掃除の時や、ソファをベッドにする時などに潰してしまわないか不安。


←虫もあまりいないから、お腹もいっぱいにならないだろうし…