板額(はんがく)は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての女性武将
越後国の豪族 城資国の娘で板額御前で知られる
生没年未詳
建仁元年(1201年)4月 城資盛と板額御前は鎌倉幕府に反乱を起こす
文久2年(1862)出版 歌川豊国(国貞)絵
板額は越後の国・城小太郎(じょうのこたろう)の姑(おば)で
勇敢にして弓術を極める。建仁元年春の頃小太郎は
鎌倉幕府2代将軍・源頼家の命に叛き鳥坂の城に立て篭もる。
佐々木盛綱が城を攻めるも板額の矢の前に生きている者はいなかった
しかし板額は藤沢清親に太股を射たれ捕虜となって鎌倉に送られる。
頼家卿の前に出ても屈することのない板額の振る舞いに感銘した
浅利与一義遠は妻にせんと望み 頼家卿も処刑を忍び願いを許した。
板額も敵ながら義遠を心に愛で遂に夫婦となったこの婦(おんな)を
醜悪と言い伝えるは東鑑(吾妻鏡)の文の心得を誤りたるなり
柳亭種彦記