常盤御前(ときわごぜん)は平安時代後期の女性、源義経の母
保延4年(1138) - 没年未詳
安政6年(1859)出版 歌川豊国(国貞)絵
常盤御前は夫の源義朝が尾張国野間の内海に亡びた後
三人の子を連れて大和国に逃げ隠れる
平宗清は清盛の命をうけて母を捕え福原の御所に引き立てるが
入道相国清盛は自首してきた常盤の艶姿に迷い三子の命をも助けてしまう
遠国に配流される幼子のため清盛の妾となり
亡夫の遺命をつないで源氏再起の基を図り
平家を亡ぼして武将の主たる人を育てた君なれど
晩年の盛衰があわれなことはいずれか本意ならざらん哉(や)
常盤木の 松の操を 捨小舟 たよる島さえ なみの中なる
梅素亭玄魚筆記
月岡芳年の描く 常盤御前 はこちらの記事に