JR特急しなの(始発)に乗り、中津川駅で下車。名古屋から来た息子の車に乗り、3人で馬籠へ。
馬籠から妻籠までは、約8km。細い山道(中山道)をゆっくり歩いた。
近頃人気のルートで、半数近くが外国の旅行者だった。
馬籠は、かつて長野県木曽郡山口村にあった。
しかし、2005年の越県合併により、山口村は岐阜県の中津川市に編入された。
馬籠宿と落合宿の間(以前の県境)に「是より北 木曽路」の石碑が立っている。美濃と信濃の国境だね。
ちなみに、塩尻市の贄川には、「是より南 木曽路」の石碑がある。
熊よけの鐘がいくつもあった。
馬籠峠を下ったところにある一石栃立場茶屋(江戸中期の建物)。
一石栃立場茶屋は無料休憩所になっている。
馬籠からだと下りが多く、歩きやすい。
大妻籠のまるや。昔ながらの旅籠だね。
馬籠を出て3時間後、ようやく妻籠に到着。帰りはバスに乗り、馬籠に戻った。
中津川の「すぎむら」という蕎麦屋で遅いランチ。
中津川の苗木城は、山城の中ではかなりの人気だ。
苗木藩は、2万石という小さな貧乏藩。天守も三層とはいえ、切妻の小さな建物だったらしい。
後世、この城跡が有名になるとは、夢にも思わなかっただろう。
苗木城は、自然の巨岩を活用。実際見ると、そのスケールに圧倒される。
明治を迎えても、この苗木城には、天守、武器蔵、具足蔵、矢倉、御朱印蔵、牢屋、足軽長屋などの建物がすべて残っていた。
しかし、困窮した苗木藩は、建物(分解)や武具などをすべて売却。そして藩士のほとんどは、帰農したとか。
その建築群が今に残っていれば、国宝級なのだが・。とても残念。全国的には、同様な藩がたくさんあったらしい。
中山道中津川宿のど真ん中にある川上屋。ここで栗菓子を購入。
川上屋の店先にある道標。「右木曽路、左なごや」と彫られている。