ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

新国立劇場バレエ団『シンデレラ』 12月4日(土)-1-

2010年12月06日 | Weblog
Nさんからの寄稿の続きです。長文ですので二日に分けてUPします。写真はシンデレラとかぼちゃの衣装です。
 
新国立劇場バレエ団『シンデレラ』
12月4日(土)
 
シンデレラ:寺島まゆみ
王子:貝川鐵夫

義理の姉達:保坂アントン慶 井口裕之
仙女:湯川麻美子
父親:石井四郎
 
ダンス教師:吉本泰久
仕立て屋:澤田展生
洋服屋:厚木三杏 西川貴子
靴屋:高橋一輝
床屋:清水裕三郎
宝石屋:小口邦明
御者:宝満直也
 
春の精:丸尾孝子
夏の精:本島美和
秋の精:米沢唯
冬の精:寺田亜沙子
道化:福田圭吾
 
王子の友人:芳賀望 江本拓 菅野英男 輪島拓也
ナポレオン:八幡顕光
ウェリントン:小笠原一真
 
寺島まゆみさんの輝きに圧倒された舞台であった。、
奥ゆかしく控えめで可憐な少女だった変身前から一転、
舞踏会での変身ぶりはこれまでに見たシンデレラの中で一番ともいえるほど、
煌々とした輝きと艶やかさがあった。
豪華な衣装にも負けぬ、そして周りを取り囲む四季の精や星の精達をも
圧倒するオーラを放っていた。
 
これまでにまゆみさんは、
シンフォニーインC第3楽章のコリフェやシンデレラの春の精、
眠れる森の美女の元気の精や白い仔猫など、
準主役級の元気一杯な役柄を踊ることが多かった。
それらの役も似合っていて素敵であったが、
今回のシンデレラは磨き上げられたダイヤモンドの如く煌いていた。
 
また、アシュトンのシンデレラはどちらかといえば
小柄なダンサーが踊る印象が強く、
長身のまゆみさんが踊るとどんな踊りになるかも楽しみであったのだが、
ワガノワで仕込まれた優雅な動きに終始魅せられた。
腕を素早く下ろす振付も、
音楽の余韻まで一杯に身体を使っていてとても美しく柔らかであった。
長い手足を持て余すことなく
音楽にぴったりと合っていたことにも感激した。
まゆみさんの主役をもっと観たいと心底思う舞台であった。
(信じ難いが、主役経験は2008年のシンデレラと2005年のくるみ割り人形のたった2回)
特に、オーロラ姫を観てみたい。


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1 コメント

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いつもありがとうございます (バレエファン)
2010-12-07 22:38:46
管理人様、N様
いつも素敵な感想を載せていただき誠にありがとうございます。
Nさんはシンデレラを3回もご覧になったのですね。
それぞれのダンサーの個性がよく判って大変楽しく読ませて頂きました。
次回チャンスがあればぜひ見てみたいと思います。
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