師匠こといとまんさんと姉、そして姉の彼氏が所属する学生オケの卒業演奏会に出るので行ってきた。いや、3人とも卒業生ではないですよ。ただオーボエ・クラリネット・ファゴットの人員が足りないので乗ったとのこと。
ちなみにうちの姉、大学2年からファゴットを吹き始めて、2回目の演奏会でメイン乗り、その後延々とメインに乗り続けて(それもほとんどトップ)、ようやく6月の演奏会でメイン降りだそうです。ふむ、学校とパートが違えば事情も違うんとはいえ、ファゴットはやっぱり人手不足らしい。
で、レビュー……なんて恐れ多くて書けないので、独断と偏見を交えつつ感想を。演奏順に。
①ヴィヴァルディ 協奏曲集『調和の霊感』第10番ロ短調
4人のヴァイオリン・ソロ+チェロ・ソロと合奏(弦楽ね)の曲。やっぱりソロの人は上手い。そして弦楽器が音を出す仕組みの不思議さを改めて思い知った。接弦楽器というんだっけ? 弦と弓が作る音。うーむ、深い。
一瞬ソロの人がミスったような気もしたが、まあ気にしない。
それよか、明らかに弦楽器じゃない音がしてたなあ……チェンバロ? まさかね。なんだかよくわからない。今度調べてみよう。
単純で、だからこそ豊かな旋律。弦楽器の魅力を再発見した?
②サン=サーンス 交響詩『死の舞踏』
タイトル怖いですから! いや、それはどうでもよくて。
コンマスのソロがやっぱり上手だった。ヴァイオリンを2台使っていたのは何故だろう。気になる。
骸骨の舞踏らしいが、確かにそんな感じがした。なんというか、良い意味で音がかたいというか。骨がぶつかり合ってるとこんな音がするんだろうな、と思った。不協和音がこの世ならぬ雰囲気を漂わせていた。
聴きながらふと初めての定演で乗ったムソルグスキーの『禿山の一夜』を思い出した。こちらも人間ではないものたちの世界を表現している。片や死や骸骨、片や悪魔や魔王。聴いていて心地良いものではないけれど、それでも聞き入ってしまうのは、私が闇に魅せられているから……?
朝を告げる鶏がオーボエでちょっと嬉しかった。
③サン=サーンス 歌劇『サムソンとデリラ』より『バッカナール』
旧約聖書のサムソンとデリラのエピソードは有名だから書かないよ。
いきなりオーボエのソロで始まって嬉しい限り(おい)。木管大変そう……弦も大変そう……金管結構目立つな……打楽器も目立つな……。
どことなく東洋的な(かなりヨーロッパナイズされた表現だが)旋律はやはり舞台が現在でいう中近東だからだろうか? バッカナール(バッカスを祭るもの、のちにカーニヴァルのもととなる)だけあってお祭り騒ぎ、という感じがちょっとした。しかし、喧騒の中に一抹の影を感じたのは、サムソンの悲劇を表しているからだろうか?
再び、バッカナールってことで前回の『シルヴィア』の『バッカスの行列』を思い出した。どちらもお祭りなんだけど、ちょっと様相が違うのはやっぱりもとの話(『サムソンとデリラ』と『シルヴィア』)の結末の違い?
④リムスキー=コルサコフ 交響物語『シェへラザード』
え、シャハリアール王ってトルコの王なの? つか、シェへラザードは自ら王に嫁いだんじゃなかったっけ? 記憶違いか? ドニアザードが美人だったかどうかは知りません。どうなのかしら。
コンマスのソロはやっぱり聞かせる。上手いんだろうな。第2楽章『カレンダール王子の物語』の金管は「ん?」と思ったが。あと第1楽章『海とシンドバッドの船』での木管はタイミングと音色あわせるのが難しそうだった。
この曲で姉はトップ吹いたわけですが、よく考えたら彼女のソロをじっくり聴くのははじめてかも。チャイ5、聴いてないんで……。まあマイスターでも吹いてたけどさ。で、どうだったか。
……この人何者だ。
姉が『木管の女王』と陰で(?)呼ばれている理由もなんとなくわかった。
師匠と姉の彼氏もトップでした。2人とも上手だなあ、と。師匠はやっぱりうまいです。
どうでもいいけど、クラの2ndって何気にソロ多い? 結構1人で吹いてたところがあったような気もする。ほかの木管の2ndはそうでもないんだけど。ってかオーボエ2ndって地味の代名詞(爆)。いや、第3楽章『若い王子と王女』はアングレだから目立つけど。
自分の至らなさを思い知った。ってか、この曲難しいよ。秋定でやるとしたら覚悟が必要ですよ、1・2回生の皆様。
アンコールは……曲名知らない!! でも軽快な、楽しい曲でした。アンコールはやっぱり華やかな曲がいいのかな、と思ってみた。
余談。
前に座っていたご夫婦、卒業生のご両親のようでした。タイミングずれたとか姿勢が悪いとかいうような言葉を漏れ聞いたので。
あと『シェへラザード』のとき、斜め前にオケの関係者らしき人たちが座って聴いていた。拍手とか人一倍大きかったなあ。
終演後、師匠と姉がこっちを見てたような……? 自意識過剰というものか。
ちなみにうちの姉、大学2年からファゴットを吹き始めて、2回目の演奏会でメイン乗り、その後延々とメインに乗り続けて(それもほとんどトップ)、ようやく6月の演奏会でメイン降りだそうです。ふむ、学校とパートが違えば事情も違うんとはいえ、ファゴットはやっぱり人手不足らしい。
で、レビュー……なんて恐れ多くて書けないので、独断と偏見を交えつつ感想を。演奏順に。
①ヴィヴァルディ 協奏曲集『調和の霊感』第10番ロ短調
4人のヴァイオリン・ソロ+チェロ・ソロと合奏(弦楽ね)の曲。やっぱりソロの人は上手い。そして弦楽器が音を出す仕組みの不思議さを改めて思い知った。接弦楽器というんだっけ? 弦と弓が作る音。うーむ、深い。
一瞬ソロの人がミスったような気もしたが、まあ気にしない。
それよか、明らかに弦楽器じゃない音がしてたなあ……チェンバロ? まさかね。なんだかよくわからない。今度調べてみよう。
単純で、だからこそ豊かな旋律。弦楽器の魅力を再発見した?
②サン=サーンス 交響詩『死の舞踏』
タイトル怖いですから! いや、それはどうでもよくて。
コンマスのソロがやっぱり上手だった。ヴァイオリンを2台使っていたのは何故だろう。気になる。
骸骨の舞踏らしいが、確かにそんな感じがした。なんというか、良い意味で音がかたいというか。骨がぶつかり合ってるとこんな音がするんだろうな、と思った。不協和音がこの世ならぬ雰囲気を漂わせていた。
聴きながらふと初めての定演で乗ったムソルグスキーの『禿山の一夜』を思い出した。こちらも人間ではないものたちの世界を表現している。片や死や骸骨、片や悪魔や魔王。聴いていて心地良いものではないけれど、それでも聞き入ってしまうのは、私が闇に魅せられているから……?
朝を告げる鶏がオーボエでちょっと嬉しかった。
③サン=サーンス 歌劇『サムソンとデリラ』より『バッカナール』
旧約聖書のサムソンとデリラのエピソードは有名だから書かないよ。
いきなりオーボエのソロで始まって嬉しい限り(おい)。木管大変そう……弦も大変そう……金管結構目立つな……打楽器も目立つな……。
どことなく東洋的な(かなりヨーロッパナイズされた表現だが)旋律はやはり舞台が現在でいう中近東だからだろうか? バッカナール(バッカスを祭るもの、のちにカーニヴァルのもととなる)だけあってお祭り騒ぎ、という感じがちょっとした。しかし、喧騒の中に一抹の影を感じたのは、サムソンの悲劇を表しているからだろうか?
再び、バッカナールってことで前回の『シルヴィア』の『バッカスの行列』を思い出した。どちらもお祭りなんだけど、ちょっと様相が違うのはやっぱりもとの話(『サムソンとデリラ』と『シルヴィア』)の結末の違い?
④リムスキー=コルサコフ 交響物語『シェへラザード』
え、シャハリアール王ってトルコの王なの? つか、シェへラザードは自ら王に嫁いだんじゃなかったっけ? 記憶違いか? ドニアザードが美人だったかどうかは知りません。どうなのかしら。
コンマスのソロはやっぱり聞かせる。上手いんだろうな。第2楽章『カレンダール王子の物語』の金管は「ん?」と思ったが。あと第1楽章『海とシンドバッドの船』での木管はタイミングと音色あわせるのが難しそうだった。
この曲で姉はトップ吹いたわけですが、よく考えたら彼女のソロをじっくり聴くのははじめてかも。チャイ5、聴いてないんで……。まあマイスターでも吹いてたけどさ。で、どうだったか。
……この人何者だ。
姉が『木管の女王』と陰で(?)呼ばれている理由もなんとなくわかった。
師匠と姉の彼氏もトップでした。2人とも上手だなあ、と。師匠はやっぱりうまいです。
どうでもいいけど、クラの2ndって何気にソロ多い? 結構1人で吹いてたところがあったような気もする。ほかの木管の2ndはそうでもないんだけど。ってかオーボエ2ndって地味の代名詞(爆)。いや、第3楽章『若い王子と王女』はアングレだから目立つけど。
自分の至らなさを思い知った。ってか、この曲難しいよ。秋定でやるとしたら覚悟が必要ですよ、1・2回生の皆様。
アンコールは……曲名知らない!! でも軽快な、楽しい曲でした。アンコールはやっぱり華やかな曲がいいのかな、と思ってみた。
余談。
前に座っていたご夫婦、卒業生のご両親のようでした。タイミングずれたとか姿勢が悪いとかいうような言葉を漏れ聞いたので。
あと『シェへラザード』のとき、斜め前にオケの関係者らしき人たちが座って聴いていた。拍手とか人一倍大きかったなあ。
終演後、師匠と姉がこっちを見てたような……? 自意識過剰というものか。
弦楽器は「撥(はつ)弦楽器」ですね。
弦をする、はじく楽器。
ソツエンの裏話というか、解説をすると、
弦楽合奏でチェンバロが聴こえたのは、
シンセサイザーで弾いてたからですね。
ど真ん中に設置されてました。
死の舞踏の2台バイオリンは、調弦違いの楽器が
ソロに必要だからです。
ぼくも前にお客で聴いたときは知りませんでした。
いつか文音さんもシェヘラザード1stをぜひ★
ぼくでよければご指南いたします^^)o
撥弦楽器ですか……。弾いてるものではないから違うのかなと勝手に思ってたんですが。
あのチェンバロはシンセだったんですね! ヴァイオリンを2台使うのはそういう理由が……そんな曲もあるんだー。
謎が解けてよかった(笑)
『シェへラザード』はりむ(うちのパートの黒一点)が1stやりたがってました。
私は……どうだろう。やってみたいような、ちょっと怖いような。