今日、『西遊記』を見てたら父が言った。
「これ、オルフェじゃん」
すかさず晃弥が、
「イザナギとイザナミもそうだよね」
と言った。
何かというと、黄泉の国(または『死者の国』)から戻ってくる条件のこと。要するに、有名なあれですね。
「けして振り返ってはいけない」
今回の西遊記で、孫悟空は仲間の声(実は魔物の声)に振り返りそうになった。
イザナギはイザナミの足音を聞いていたが、地上に着いたときにふと彼女が本当についてきてるのかどうか気になって振り返ってしまった(確か)。
オルフェウスは、地上の光を見てエウリュディケに「もうすぐだ」と言おうと振り返ってしまった。
そこでぼんやり考えた。
もしあたしがその立場だったら、どうするだろう?
大切な人の声がしても振り返らない?
大切な人がついてきてるかと心配になっても振り返らない?
もうすぐだ、と大切な人に伝えたくても振り返らない?
もしそれが、とても大切な『だれか』だったら?
考えてみた。
私だったら、振り返ってしまうと思う。たとえこの先その人に会えないとなってしまっても。
……実際にそうかどうかはわからないけどね。
『振り返ってはいけない』
「振り返ってはいけない」
わかっていたはずなのに
貴方の声が聞きたかった
貴方の姿を見たかった
その姿をこの目に
その声をこの耳に
焼き付けておきたい
振り返ってはいけなかったのに
「振り返ってはいけない」
貴方はいってしまった
わかっていたはずなのに
貴方の懐かしい声は
貴方の優しい姿は
もう聞こえない
二度と見えない
もう一度会いたい
ただ、それだけだったのに
「振り返ってはいけない」
もう二度と会えないなら
貴方のその瞳の光を
貴方のその声の優しさを
貴方のその心の強さを
貴方のそのすべてを
消えないように、永遠に
心の中に刻みつけよう
大切な、貴方。
BGM:亡き王女のためのパヴァーヌ
「これ、オルフェじゃん」
すかさず晃弥が、
「イザナギとイザナミもそうだよね」
と言った。
何かというと、黄泉の国(または『死者の国』)から戻ってくる条件のこと。要するに、有名なあれですね。
「けして振り返ってはいけない」
今回の西遊記で、孫悟空は仲間の声(実は魔物の声)に振り返りそうになった。
イザナギはイザナミの足音を聞いていたが、地上に着いたときにふと彼女が本当についてきてるのかどうか気になって振り返ってしまった(確か)。
オルフェウスは、地上の光を見てエウリュディケに「もうすぐだ」と言おうと振り返ってしまった。
そこでぼんやり考えた。
もしあたしがその立場だったら、どうするだろう?
大切な人の声がしても振り返らない?
大切な人がついてきてるかと心配になっても振り返らない?
もうすぐだ、と大切な人に伝えたくても振り返らない?
もしそれが、とても大切な『だれか』だったら?
考えてみた。
私だったら、振り返ってしまうと思う。たとえこの先その人に会えないとなってしまっても。
……実際にそうかどうかはわからないけどね。
『振り返ってはいけない』
「振り返ってはいけない」
わかっていたはずなのに
貴方の声が聞きたかった
貴方の姿を見たかった
その姿をこの目に
その声をこの耳に
焼き付けておきたい
振り返ってはいけなかったのに
「振り返ってはいけない」
貴方はいってしまった
わかっていたはずなのに
貴方の懐かしい声は
貴方の優しい姿は
もう聞こえない
二度と見えない
もう一度会いたい
ただ、それだけだったのに
「振り返ってはいけない」
もう二度と会えないなら
貴方のその瞳の光を
貴方のその声の優しさを
貴方のその心の強さを
貴方のそのすべてを
消えないように、永遠に
心の中に刻みつけよう
大切な、貴方。
BGM:亡き王女のためのパヴァーヌ
それなのに顔を見れないって余計辛いのかもね。
連れ戻したい、追いかけたいと思うかもしれないけど、それがムリだと誰もが知ってる。
だから、こんな神話ができるんだろうね。
どうなるんだろうね。
でも連れ戻しはしないな、追い掛けもしないけど。それを相手が望めば考えるけど。