Myselves

言葉と音楽に隠された魔法を探して放浪中。
そんな『自分自身』たちの旅の様子は?

ゲド戦記

2006-09-01 23:32:28 | 映画
ゲド戦記をようやっと観に行きました。

感想ねえ……。
あちこちで酷評されてるし、晃弥も全然良くなかった、と言ってるけど私はそうは思わなかったなあ。絶賛するほどの映画でもないとは思うけど。『ハウルの動く城』より内容はわかりやすかったよ。だからってキャラも『ハウル~』のキャラより好きかときかれるとそれはちょっと違う。だいたい比べるものでもないじゃん?

そうは言っても、やっぱり声は「うーん……」と思ったよ。ゲドはいい。あとウサギもまあまあだった。だけど他のキャラがねえ。それなりにうまいとは思うけど、もっと相応しい人がきっといたと思う、と書いてみる。特にアレンとテルーはね。個人的にはテナーも微妙だったけど。別に声優を使いたくないならそういう考え方もありだとは思うけど、それにしてももっと合ってる人いたんじゃないの? まあこれはこの映画だけじゃなく、『ハウル~』もそうだと思うし、ほかの映画、たとえば『ピーターパンⅡ』とかもそうだと思う。
タレントや俳優なんかが自分のキャリアアップのためにやるという考え方もわかるけど、それにしてもねえ。訓練を積んだ声優の方が良い場合のほうが多いと思うんですが。まあ、最終的には役のイメージと上手さの両方が問われるんだろうけど。


(以下一部ネタバレあり)



キャラといえば、クモって男なの?? あの体形と声だと女性っぽく見えるんですが……。
テナーって、パンフレットには「夫に先立たれて~」みたいなことが書いてあるんだけど、原作ではゲドの妻になるんじゃなかったっけ??
アレンも、何故父を刺したのかよくわからない。そのことに対してどう思ってるのかもよくわからない。そもそもあれで王は死んだのかね? そして、あのあとに控えてたはずの会議(だっけ?)は結局どうなったんだろう。
それからテルー。テルーってあれで死んだのか? 本当は竜なの? だからあれだけじゃ死なないのか?? よくわからん。
あとアレンの馬。あれはどうみても馬ではないだろう。なんかリャマとかそんな感じに見えるんですが。

やっぱり『名前』には不思議な力があるんだね。
古代エジプト神話のオシリスとイシスの話にもあるし、夢枕獏の『陰陽師』やハリー・ポッターも重要なポイントだよね。赤毛のアンシリーズでも『アンの青春』でダイアナとアンが名前について会話するシーンがあるし。それから『鏡の国のアリス』での森の場面。
現実世界でもよくあるよね。宝塚ではどんな芸名をつけるかでその後の運命が決まってしまうこともあるらしい(もちろんそれだけではない)。指名手配ってのは個人を特定するものだし。
名前って本当に不思議だ。今度どこかで語ろうかな、なんてね。



(ネタバレ終了)


ちなみによかったのはやっぱり音楽と画だね。音楽も良かったし、画も綺麗だった。
ってかなぜかイスタンブルを思い出した。なんでだろう。遺跡とかはギリシャっぽいかんじなんだけどね。特に最初に出てくるアレンの国の宮殿、めっちゃアヤソフィア(=聖ソフィア大聖堂)を思い起こさせるんですが……。なんでだろう。着ているものとかは思いっきり洋服なんだけど。そんなわけでイスタンブルに行きたいです、はい。


星……3つ、かな。宮崎吾朗監督はきっと次作品以降でもうちょっとやってくれると思うので。もし次回作もこんなんだったらアレですが。
どうでもいいけど、この作品がアレなのはタイトルに「の」が入ってないからなのかもね。ジブリの名作ってほとんど「の」が入ってるじゃん、『風「の」谷「の」ナウシカ』とか『となり「の」トトロ』とか『魔女「の」宅急便』とか『も「のの」け姫』とか。だからかなあ。


ちなみに今回は1人で行ったんですが、なかなかいいもんですよ。結構1人で観てる人もいたし。1人で映画に行ったのは3回目だけどね(確か)。




劇場でチラシをいっぱいもらったから観に行きたいのが増えました。さあどうしよう。

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