君に夢で逢いたくて泣きながら眠った夜
逢えずに目覚めた朝はまたあの時刻
あの時刻、君が息絶えた冷たい板の間に座ってみる
君の痛みや想いをこの両足が覚えていないか
あの板の間に座ってみる
蘇るのは、君の白くなっていく眼と、血糊のついた口
私が君を殺したの?
私に出逢ったことで、君は私に殺されたの?
朝、君がやってくれたように布団を干してみる
使わなくなったひとり分の布団も一緒に
終ってから、君が息絶えた冷たい板の間に座ってみる
君の残した想いや、恨みを掴み取れないか
あの板の間に座ってみる
蘇るあの叫び声 取り返しのつかない自分のしたこと
私が君を殺したの?
私に出逢ったことで、君は死に向かったの?
惑い迷い、何をすべきか盲いた一日、一年
のろのろと、本能で君のしていたことをしてみる
思い出せなくて、君が息絶えた冷たい板の間に座ってみる
君がしたかったことを、固く冷たい板が教えてくれないか
あの板の間に座ってみる。
分かっているのは、蘇らない君の、あの時刻までの命、人生。
私が君を殺したの?
出逢わなかったとしたら、君はまだ生きていたの?・・・・・・・・・・・