台湾と中国

2009-10-30 23:56:58 | Weblog

愛知大学オープンカレッジ の講座

「還暦を迎えた中国」という講座が09年秋から全6回で始まりました。
第一回は所用につき出席できず、
今日は第二回。


今日のテーマは愛知大学の先生で、台湾出身、在日歴23年の台湾人の先生の


<台湾と中国>


今日の先生の認識、授業の前提は
台湾と中国は1つの国ではなく、2つの国。

台湾と中国の関係はとても難しい。

大陸では、台湾は中国の一部、という認識が一般的。


対して・・・


台湾では、台湾は台湾という認識が一般的ではないかと思う。


まぁ。。。


いろいろいえないけれど。


それは、台湾人の先生もだと思う。。

言うのはむずかしい。語るのはむずかしい。


歴史的な話を年表で話し、
続いてNHKのドキュメンタリーを見ることとなった。

96年放送の「再会」。


台湾と大陸が別々に歩み始めたとき別れ別れになってしまった親戚や知人を探す。
その中で1組の夫婦について取り上げられていた。

その夫婦は結婚1年で軍隊に所属していた夫が台湾へ行って戻ってこないという。
この夫婦離れ離れになったあと、お互いに別々の人と結婚していた。


妻は18歳年の離れただんなと2人の娘がいた。
別れてしまった夫との間には男の子が一人。

夫は台湾人の女性と結婚したが、離婚し、現在一人。


妻は、生きていくために好きでもない現在の夫と40年以上一緒に暮らしてきた。
でもずっと生き別れた夫を探し続けていた。

台湾にいる夫がやっと見つかりその夫が一時帰国をすると、夫は妻を連れて台湾に帰りたいと言った。
妻も同じ意見だった。


でも・・・

妻は現在の夫と正式に離婚して、台湾にいる元夫と一緒に台湾へ行くためには、2年も大陸で待たないといけないとの事。

詳細はむずかしいとこなのだけれど、本当に面度くさい。


妻は現在の夫(当時84歳)をすぐに見捨てて台湾へ行きたいと願った。
現在の夫もそれいいといった。

妻は現在の夫になんの愛情もないと言った。
夫は妻が望むならそうすればいいといった。


そして・・

本当に離婚となると、いろんな問題が浮上してきた。


生き別れて40年以上になる元夫婦は、最終的には一緒に暮らすこととなった。

40年暮らしてきた夫は一瞬で妻に捨てられた。


たった1年だけの夫婦。

きっとバラ色の時間が妻の頭には残っていたのだと思う。


この話は壮絶だけれど、きっとこんな修羅場がたくさん存在していたのだと思う。


中国と台湾。


デリケートな問題で触れることをはばかられる。

建国から60年。


中国と台湾は歩み寄ろうとしてみるけれど、
結局お互い既に長期化しすぎて譲る気はない。
結局平行線のまま。


現在大陸からたくさんの中国人妻が台湾へ行ってるそうな。
その割合が90%以上というような異常事態となったとき、
台湾は中国の一部と化するかもしれない。

でも・・


この60年の歴史を見る限り、
今後も平行線のままだと・・・・
そんな気がする。


台湾と中国の問題はとっても難しい。

先生は、日本と中国と台湾は仲良くすればいいと言った。

鳩山さんが提唱する東アジア共同体、それと同じく、


この3カ国は<仲良く>すればいい。と。


台湾人らしいと思った。

 

コメント
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