油彩 26x36㎝ 2014年
国内はもとより世界中を放浪していたので雪国にも深い思い出がいっぱいあります。75歳後期高齢者、今は懐かしい思い出を反芻するだけになりましたが、反芻できる思い出があるだけ幸せというものです。
油彩 26x36㎝ 2014年
国内はもとより世界中を放浪していたので雪国にも深い思い出がいっぱいあります。75歳後期高齢者、今は懐かしい思い出を反芻するだけになりましたが、反芻できる思い出があるだけ幸せというものです。
この絵は今年の夏に制作を始めてすぐに猛暑のために中断してしまったもので、完成したら養老先生にお届けしたいと思っているのです。
マラッカは僕にとって英語道場であり絵画指南場でもありました。ここに足掛け3年ほど滞在していたのですが、この三年間は外大と美大へ進んだほどの成果がありました。30年前には日本の物価の6分の1くらいでしたから、100万円持ってゆけば二年間優雅に暮らせたのでした。その後世界遺産に登録されてからは一変して商業主義に変化してしまいましたが、それでも日本の比ではなくいまだに人情と詩情のある街だと思っています。この街に落ち着くことがなかったら、日本脱出を果たしていなかったら、僕は今頃何をしていたかと思うと惨めな想像しか浮かんできません。夢のない貧困老人を演じていたことは間違いがないでしょう。僕は本当にラッキーだったと思います。ありがとう、マラッカの街と人々。
油彩 54x38cm 2023年
この夏の暑さには完全に打ち負かされてしまいました。全く絵が描けない状況で家にいては死にそうだったのでサイゼリアにほとんど毎日のように通ってドリンクバーに親しみながら本を読んでいました。今まで75年間生きてきて今度の夏ほど消耗感を覚えたことはかってありませんでした。暑さ寒さも彼岸までと聞いていましたがこの夏は彼岸がやってきても一向に衰えない猛暑でした。まさに異常気象を経験した思いでした。もうクーラーなしの生活は限界かと思いました。来年はもっと涼しい日や雨の日が間に挟まった夏になってほしいと願っています。