2010も日本で有名人や映画のワンシーンを多く描いていました。
油彩 15x20cm 2014年
この絵ともう一枚同じサイズで肖像画を描いて長年崇拝していたある女性に送り届けたら、「私は肖像画を飾って嬉しがるような人間ではありません。でもこの薔薇の絵は額装して飾らせてもらいます」という私信と共に最近の著書を送っていただきました。僕はこのことでまた日本人と外国人との肖像画に対する考え方がまるで違っていることに気づかされました。彼女ほどの知性的な女性でもこうなのだから、日本ではポートレートという絵の市場が存在できないのは必然なのでしょう。まったく世界の常識は日本の非常識といっていいでしょう。
油彩 40x60cm 2008年
10年前に離婚により離別状態になっていた娘がリスボンに遊びに来てくれたので、この絵ができました。何年も会わずにいても再開すればすぐにぎこちなさが消えるのは、やはり同じ血が流れている強みでしょうか。5日間実に楽しく一緒に過ごせました。娘はこの後シドニーとバンクーバーにそれぞれ一年のワーキングホリデーをすることになりました。僕はそこでいい男性と出会ってくれればいいなあと思っていたのですが、そうはならないで今は日本で一人暮らしをしています。今年の冬青春18きっぷで会いに行くつもりでいたのですが、JRが飛んでもない改悪をして全く利用価値のない青春18きっぷに変更してしまったので、僕はすっかり腹を立ててしまい、もうJRとは完全に縁が切れたと思っているところです。どういうぐうたらな頭脳を持てばこんなバカげた改悪ができるのかと、ほとほとJR には呆れかえっているところです。というわけで今年の冬は娘に会えないのですが、きっと春になればバスにでも乗って会いに行くのではないかと思っています。